【一人で勝手に旅気分】345
(過去の旅についての振り返りです)
★ジョホールに行ったときのことが思い出された瞬間(2023年4月14日)
【記事累積:2009本目、連続投稿:942日目】
<探究対象…タイ、ノンカイ、メコン川、国境>
今日の「ナゼ・ナゾ」は、タイ・ノンカイの写真です。この写真を撮影したのは、ラオス第2期のラオス正月(ピーマイラオ)のときでした。さて、どんなところが「ナゼ(疑問を持った)・ナゾ(気になった)・アンテナ」に反応したのでしょうか。
2023年のピーマイラオに入った頃、入国してから4週間くらい滞在したことになっていて、このままだと正式に就労許可のビザが下りる前に、最初の入国の際に取得したアライバルビザ(30日間)が切れてしまう可能性が出てきていました。30日間を過ぎるときはピーマイの休み明けではあったものの、直前まで大使館などがお休みになっているため、手続き状況で就労許可のビザが下りないまま期限が過ぎるリスクを回避するため、念には念を入れてアライバルビザを再取得することにしました。再取得のためには一度ラオス国外に出る必要があったので、国際バスでタイのノンカイで行き、もう一度ラオスに入国するときにアライバルビザの申請をすることにしたのでした。
今日の写真に写っているのは、メコン川沿いの様子です。私がここに注目した理由は何であるのか推察してみると、ラオス第2期としてラオスに再び住み始め、何度も眺めていたメコン川ですが、その印象が大きく異なっていたからだと思います。
印象が異なっていたのは、当時何度も見ていたのはラオスのビエンチャン側から眺めるメコン川だったところ、この日はタイのノンカイ側から眺めていたというのが大きな要因です。ラオスにいるのかタイにいるのかで、同じメコン川でも心境の変化が生まれていたのです。
そういえば、これと似たような心境になったことがあったなあと思い出したのが、シンガポールでの出来事でした。私はシンガポールに住んでいた時に何度か、陸路や鉄道で橋を渡りジョホールに行ったことがあります。そのときジョホールに向かう前に、シンガポール側からジョホール水道を眺めることになります。その後、橋を渡り切り後方を振り返ると、今度はジョホール側から眺めるジョホール水道の景色が広がります。すると、いつもはその中で生活していて当たり前に接していた赤茶色の屋根の連なりが、ジョホール水道の向こう側に見えるのです。
こうして、いつもは当たり前だったものが、異なる視点から見えることで、印象も心境も変わってくるという経験をしたのでした。去年のピーマイでノンカイを訪れたときも、異なる視点によって印象や心境が変わってくることを経験したため、両方の経験に共通性が感じられたわけです。
今回の「ナゼ・ナゾ」は、いつもとは印象や心境に変化が生まれたメコン川の写真でした。ただメコン川の場合、ジョホール水道の景色ほど向こう側に見える建物の様子には違いはありません。どちらも建築物は似通っているので、目に飛び込んでくる分かりやすい情報が変化の要因ではなく、自分が反対側の国にいるんだという認識が要因になっています。タイとラオスは宗教も言語も共通点が多いので、異なっているなと感覚的に捉えられるのは、朝8時と夕方6時に流れる国歌をタイ側にいて聴いたときが分かりやすいかもしれませんね。
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