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【一人で勝手に旅気分】375

(過去の旅についての振り返りです)
★需要に恵まれず、供給ばかりで悲しい運命にある魚(2022年4月)

<探究対象…タイ、バンコク、魚、市場価値>

今日の「ナゼ・ナゾ」は、タイ・バンコクの写真です。この写真を撮影したのは、2022年の4月前半です。さて、どんなところが「ナゼ(疑問を持った)・ナゾ(気になった)・アンテナ」に反応したのでしょうか。

今日の写真に映っているのは、バンコク郊外ミンブリーの方にあるBueng krathiem Parkという公園の様子です。地図上ではParkという表記になっているものの、実際には川の近くに民家のようなものも立ち並んでいる生活感溢れる場所でした。

私がここに注目した理由は何であるのか推察してみると、この公園の近くに住む人たちが
川で釣りをした痕跡が所々にあったからだと思います。

川岸に釣り竿が何本も置いてある場所もありましたし、何か仕掛けのようなものが川の中にうっすら見えるところもありました。また、細長い船に乗って川の生き物を捕まえようとしている様子も散策をしている最中に何度も見かけました。

景観としては川沿いに木々が生い茂っていて、とても素敵です。しかしゴミが放置されている場所も多く、異臭が気になりました。

その中でも特に異臭を放っていたのは、釣ったか仕掛けにかかったであろう魚が捨てられている場所でした。写真を撮影したときは4月で、この時期のタイは気温がかなり高い時期なので、捨てられた魚の多くは乾燥しているのですが、まだ水分が残っていて腐敗が進んでいるものもありました。

そうした魚のうち、観賞用としてペットショップで売られているような魚がけっこう捨てられていました。

たぶん「プレコ」だと思います。

日本のペットショップならばそれなりの値段がつきそうなものですが、タイの場合、川にたくさんいるので珍しいものではなく、わざわざお金を出して買うようなものではないのだと思います。またプレコは鎧のような硬いウロコですし、あまり食べる部分がないようなので、調理する手間の方がかかりそうです。

今回の「ナゼ・ナゾ」は、バンコク郊外の川沿いに捨てられていた悲しき魚の写真でした。当時はタイでの生活がまだ始まったばかりで、プレコを珍しく感じていたため、もったいないと思っていました。しかしタイの人々にしてみると、観賞用としては供給量が多すぎるという点で市場価値が低く、食用としては需要量が少なすぎるという点でやはり市場価値が低いため、プレコはこのように捨てられているのだと思います。

近年は沖縄の川などにもプレコが大量発生していて、その駆除に追われているというニュースを見たことがあります。プレコが手軽に調理できるようになると、問題は解決しそうですが、そううまくもいかないようですね。

なお、「魚」はタイ語で「ปลา(プラー)」といいます(魚醤の一種である「ナンプラー」の「プラー」の部分で、前半の「น้ำ (ナム)」は「水」という意味です)。ラオ語では「ປາ(パー)」になります。

【記事累積:2188本目、連続投稿:1207日目】

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