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アンラーン💣リラーン📚ためらわん♫run76…⭐「5月3日だから」では足りないが、そうはいっても「5月3日だからこそ」考えねばならないこと⭐️
(これまでの虚栄を解きほぐす「unlearn」のため、頭の中を刷新する「relearn」を躊躇なく進めるための記録)
【記事累積:2024本目、連続投稿:957日目】
<探究対象…コラム、憲法、言葉の意味>
今日は5月3日です。教員を始めた頃から、5月3日が近づいてくると、授業の中でこの日と憲法との関係についての話を必ずするようにしています。
今年度も勤務校の授業でその話をしました。ただ毎回全く同じ話をしているわけではなく、そのときの時事的な話も絡めながら展開するようにしています。
今年度の話の軸は2つで、一つは「改正」という言葉について、もう一つは「そもそも憲法とは」という憲法の存在意義についてでした。
前者は、「改正」には「正しい」という漢字が使われているものの、改めようとしている内容がいつでも「正しい」とは限らないので、仮に憲法の内容を改めようとする場合には、主権者である国民が真剣に考えて決めていくことが重要であると伝えました。
そして後者は、自分が教員の駆け出しの頃、担任になったクラスのルールみたいなものを「〇〇憲法」と称して示していましたが、それは生徒に行動を求めてしまっている掟みたいなもので、運営する側の教員や学校の権力の暴走を防ぎつつ生徒の自由や権利を守るものにはなっていないため、それを憲法と呼ぶことの浅はかさがあったという自戒の念の話です。
「戦争で得たものは憲法だけだ」
これは日本の小説家である城山三郎の言葉とされています。
この言葉の私なりの解釈は、アジア・太平洋戦争を経て日本は、様々なものを失ってしまいましたが、その悲惨な戦争で手に入れたことになっているのは平和主義・国民主権・基本的人権の尊重を基本原理とする現行憲法だけだったというものです。
この解釈に基づき、多大な犠牲の末に見出されたものが現行憲法だったとするならば、今後、憲法というものを見直すとき、その内容が戦争との距離を縮めるものになってしまっては、現行憲法が生まれた経緯と現行憲法の存在意義が蔑ろになるかもしれないような思いがあります。
5月3日という日だけの話ではありませんが、まずはこの日だからこそ、「憲法とは何か」「憲法とはどうあるべきか」について考えることはやっぱり大切だと思います。
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