マガジンのカバー画像

『ファ~トンいきもの記』

48
いろいろな「いきもの」の様子を紹介しています。『「ファー」ブル昆虫記』と『シ「ートン」動物記』を組み合わせたような「いきもの」紹介です。日本・シンガポール・ラオス・インド・ネパー…
毎週2回ほど記事を新たに投稿しています。
¥1,500
運営しているクリエイター

記事一覧

『ファートンいきもの記』【N48】 (2024年1月13日) 

【記事累積:1912本目、連続投稿:846日目】 <探究対象…生き物、観察、パラメーター、パスポート、人間の定義> 今日の「いきもの」は名づけるならば≪まさか人ではあるMyna≫です。なぜこのように呼ぶことができるのでしょうか。 シンガポールでよく見かける鳥といえば「マイナ(Myna Bird)」だと思います。ハトやスズメも見かけますが、くちばしと足は黄色でそれ以外は真っ黒なので「警告色」のため目につきやすいのです。またマイナはホーカーなどにも乗り込んでくるので、その度胸

¥300

『ファートンいきもの記』【47】 (2023年11月22日) 

【記事累積:1849本目、連続投稿:794日目】 <探究対象…生き物、観察、パラメーター、兵法> 今日の「いきもの」は名づけるならば≪ヒ番犬≫である。なぜこのように呼ぶことができるのだろうか。 この前の日曜日、ビエンチャンの中心部からメコン川に沿って寺院を散策していると、川沿いには素敵な寺院がたくさんあった。その一つが「ວັດໂຄກນິນ(ワットコックニン、Wat Koknin)」である。この寺院の詳しい様子については寺院紹介のシリーズで綴ることにしたい。 この寺院に入

『ファートンいきもの記』【46】 (2023年9月17日) 

【記事累積:1726本目、連続投稿:728日目】 <探究対象…生き物、観察、擬人化、パラメーター> 今日の「いきもの」は名づけるならば≪てじなーニャ≫である。なぜこのように呼ぶことができるのだろうか。【課題の設定】 奴は私の家の近くにいた。私が近くのカフェに向かっていると、家の壁の上を移動していたのである。普通ならば近くを人間が歩いているのだから、それに気づいて警戒しそうなものである。だが奴は私が近づいているにも関わらず、私が進む方向とは反対に向かっていた。もしかしたら奴

『ファートンいきもの記』【45】 (2023年6月26日) 

今日の「いきもの」は≪特警ヤモリ≫である。 奴はラオスの首都ビエンチャンにある有名スポットの一つ「パトゥーサイ(凱旋門)」の敷地内に住んでいた。パトゥーサイの周辺は公園になっていて、木々が多く、噴水もあるため、様々な生き物にとって快適な場所のようである。 夜の散歩のコースとして、いつもここに立ち寄るのだが、そのたびにヒキガエルやヤモリや虫たちに出会うことができる。パトゥーサイの上の方からは夜でも鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。 その中で、公園内の大きめの木を住処としている奴

『ファートンいきもの記』【44】 (2022年8月29日)

今日の「いきもの」は≪ドッペルゲンGAMA≫である。 8月初めに居候していたカエルたちをリリースしたことは以前に話した。そして、再びタイに戻ってきて居候の候補生を夜の散歩で面接している。第2期生1匹目とは帰国の日の夜すぐに出会ったものの、かなり大きな声で鳴くので、近所迷惑も考え仕方なく数日でリリースした。 次なる第2期生を探していると昨日2匹目と遭遇できた。つかんでみたが鳴き声はなく、身体を震わせるだけなので、奴がメスであることは分かった。家に帰ってしっかりと観察していると

『ファートンいきもの記』【43】 (2022年7月15日)

今日の「いきもの」は≪ジャッ木≫である。 奴はマレーシアの首都クアラルンプールで活動をしている。植物たちが集まる場所を、人間が勝手に公園にして、さらには草などの成長を押さえつけ、息苦しくさせてしまうような道をコンクリートブロックで作り、地面を覆ってしまっていることが気に食わなかったのだろう。奴は、「電動式や油圧式の持ち上げ用の工具」も使わずに、自分の力でブロックを持ち上げていたのである。 奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「ブレーク・スROOTS」である。 奴の力は確かに強いが

¥100

『ファートンいきもの記』【42】 (2022年6月25日)

(ファートンいきもの記を現在のバンコク中心の内容で投稿するとどうしてもカエルかヤモリの紹介に偏ってしまうので、過去に日本や他の国で出会った生き物たちも紹介していきたい) 今日の「いきもの」は≪Skimbleshanks(スキンブルシャンクス)≫である。 ミュージカル『CATS』の中で、奴は「鉄道猫」として知られている。奴は、列車に現れるネズミを捕まえたり、いたずらをしているネコを取り締まったりと大忙しのようである。それゆえ、様々な現場へは駆け足で向かっていく。ミュージカルの

¥100

『ファートンいきもの記』【41】 (2022年6月10日)

今日の「いきもの」は≪GYMグリガエル≫である。 以前、名前が分からないカエルとして紹介した奴であるが、色々と検索して名前が判明した。奴は「アジアジムグリガエル」という名で呼ばれている。主に東南アジアに分布していて、タイでは「ウンアーン(อึ่งอ่าง)」という名で知られている。 身体の色からして毒々しいが、毒は持っていないらしい。身体は常にヌメヌメしていて、素手で捕まえようとすると、ドジョウのように、手からスルッと逃げてしまう。 そんな柔軟性からはかけ離れているのが、

¥100

『ファートンいきもの記』【40】 (2022年4月15日)

今日の「いきもの」は≪山田なガマさ≫である。 私がチャトゥチャック市場でカエルを買おうかどうか悩んで結局やめたその日の夜、私が散歩をしていると、「運命の出会い」があったのである。 明かりがあまり届かない通りに面した家の壁のところに何やら黒っぽい塊を発見したのである。最初はゴミかと思ったが、これまで培ってきた勘がその塊に反応した。近づいてみると、ゴミではなく「カエル」だった。 とりあえずビニール袋をかぶせて捕獲し、家で確認してみると「ヒキガエル」であった。日本を離れる際に二

¥100

『ファートンいきもの記』【39】 (2022年4月4日)

今日の「いきもの」は≪Bustopher Jones(バストファー・ジョーンズ)≫である。 ミュージカル『CATS』の中で、奴は他のネコとは別格の存在である。上流階級の住む街で生活しているため、美食家であり教養もあるという設定になっている。バンコクでであった奴も同様に美食家と思われる。ワット・バーン・ペン・タイの寺院内にある水上レストランの周辺が奴の住処らしい。レストランのスタッフが調理や接客や片付けで忙しい中、ちょっと偉そうな雰囲気でゆったりとレストランにやってきた。そして

¥100

『ファートンいきもの記』【38】 (2022年4月2日)

(この前、紹介だけで終わっていたので更新版である) 今日の「いきもの」は≪flag-frog-flag≫である。 奴(通称、ガマ美)をリリースしてから2週間が経つ。バンコクに来てから、道端を見ていると、車に踏みつけられて息絶えてしまったカエルを結構見かけるので、生きているカエルを発見できるのも時間の問題だと思う。ただ、カエルは夜に行動しているときに踏みつけられていると思うので、夜の散歩で遭遇するのが楽しみである。夜になるとかなりケロケロ・ゲロゲロを鳴き声が聞こえる。 さて

¥100

『ファートンいきもの記』【37】

今日の「いきもの」は≪マゾヒスChick≫である。 ネパールの首都カトマンズからボランティアの山村へは長距離バスで5時間ほどかかる。そのため、途中でトイレ休憩があり、ちょっとしたお店もあって、そこに住んでいる人たちが様々な生き物を飼育していた。奴らはそこで暮していた。ここはいくつかの山を越えた場所であり、標高も高いため、水を手に入れるのは大変である。だから水は貴重なのであるが、それにしても奴らが飲み水にしていた水は決してきれいとはいえない状態であり、洗濯など別の使い方をすべき

¥100

『ファートンいきもの記』【36】

今日の「いきもの」は≪名前ヲKangaエroo≫である。 オーストラリアの西海岸に位置するパースにある動物園が奴の家である。年間を通じて過ごしやすいこの場所で、奴は沢山の仲間と一緒にのんびり生活している。奴らは大雑把にまとめると生物学上では同じ部類であるものの、大きさによって異なる名前で呼ばれている。それぞれ小型の奴は「ワラビー」、中型の奴は「ワラルー」、大型の奴は「カンガルー」と呼ばれている。しかし大きさといっても、大人と子どもでは大きさは当然違い、同じくらいの年齢であって

¥100

『ファートンいきもの記』【35】

今日の「いきもの」は≪気Ivy≫である。 今回のオリンピックで正式に採用された競技がいくつかあるが、奴はオリンピック競技への採用で注目されブームになる前から地道に練習を重ねている。私が奴を見たのはレンガ色が街全体に広がりビクトリア朝の雰囲気が漂うボストンのビーコンヒルであった。私がボストンを訪れたのは2007年の修学旅行の引率のときだったので、現在のような競技ブーム以前だったのは明らかである。奴は命綱や道具などを一切使わずに、自分の身体と気合いだけを武器に、反り立つレンガ壁に

¥100