「初めての上司は鬼コック長」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(1)
ボクの初バイトは、高校卒業直前に始めたファミレスのキッチンバイト。上司であった鬼コック長に鍛えられたからこそ、今があると思っています。
人生初の面接はガソリンスタンド
なんでガソリンスタンドの面接を受けたのか覚えていないけれど、当時はネットもなかったので、新聞の折り込みチラシに載っていた求人で、家から近くて、時給が高かったくらいが理由だったと思います。働いたことなんてなかったし、仕事のイメージなんて全くなかった。ガソリンスタンドの従業員室で簡単な面接をして、数日後に不合格の電話連絡。よく考えれば、車も乗れないし、元気な声が出そうなキャラでもなかったし(実際は違うんだけど)、不合格で当然。人生初のお見送りを早速。でもバイトの面接で落ちるなんて、思いもしませんでした。
包丁も持ったことないのにキッチンバイト
次に面接を受けたのが、同じく家から近いという理由で受けたファミレス。多分、人数の兼ね合いだったんだと思うんですが、料理なんてしたことなかったので、接客希望だったけれど、キッチンで働くことに。包丁持ったことなくても、ファミレスの料理は、そんなに難しくないからと。
どちらかと言うと、内気で人の言うことは素直に聞く、というより、強情なんだけど波風立てないタイプだったので、言われるがままに、色んな仕事を覚えていくことになります。
担当はサラダとデザートと朝の仕込み
料理をしたことがなかったからか、高校3年生で最年少だっからか、火は使わない(子供か!)サラダとデザート、洗い場、朝の仕込み担当に。火は使わないので、焦がすとか火が通っていないといった味に関わる失敗はないものの、サラダもデザートも洗い場も朝の仕込みも、スピード命のポジション。当時そのファミレスは、工場でレトルトパックされているものよりも、野菜やデザートも洗うところからお店で仕込むものが多いメニュー。包丁も持ったことがなかったのに、大量の野菜の千切りもやったし、毎朝パンナコッタを作ったりもしていました。
さらにファミレスなのに、プチコース仕立てになっているメニューが多くて、オーダーが入ると、まずサラダを提供することが多く、そのサラダも、乗せるだけなんだけど、それなりに手間がかかるメニュー。サラダが出ないとその後の料理も出ないので、オーダーが入った瞬間に出さなきゃなんだけど、デザートと洗い場も掛け持ちするポジションのため、休む暇は一切なく、クルクル立ち位置を変えながら、華麗に目の前のオーダーや洗い物をこなしていきます。
鬼コック長から仕事における効率の大切さを学ぶ
ファミレスの料理は提供時間が決まっているので、キッチンはとにかくスピード命。少しでも遅れると、鬼コック長の怒声が響き渡る。んなこと言ったって、一生懸命やってても、追いつかないものは追いつかない。立地が好くてかなりお客様の回転が早いファミレスだったので、最初に出さなきゃならないサラダも、後から頼まれるデザートも、食べ終わったお皿がたまる下げ台も、かなりの量。
でも鬼コック長が教えてくれたことは、ただ急げと怒鳴るのではなく、段取りの組み方まで教えてくれた。大量の野菜素材や、洗い場、レンジ、デザート調理場は、恐らく計算されて設計されていて、例えば20秒かかるレンジチンを始めにやった上で、別の手作業を進めるとか、自動洗浄機を止めないように、洗浄機が動いている最中に、次の洗浄するお皿たちをスタンバイさせた上で別の作業も進めるなど。そのためには、素材の並べ方や調理用具の並べ方、出しっぱなしにしないなどの整理整頓から始まり、そららの定位置の徹底など、効率よくスピードを出すためのコツをいっぱい教えてもらいました。
アルバイトであっても、お金をもらって、決められた提供時間に全てのお料理を出してお客様に早く美味しいという価値を提供する(それは洗い場をためないことも、次のお客様に繋がる)。そのためには、いかに効率よく段取りを組んで仕事をするのか。鬼コック長はめちゃくちゃ怖かったけれど、料理に限らない仕事の速さは、今でも鬼コック長のおかげだと思っています。
かなやんレベル0→1
・初めてのアルバイト経験
・仕事の段取り、効率化