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動かない管理職を動かす『ENIC』メソッドを徹底する

こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
前回のnoteでは、「【若手エースの退職が止まらない原因と対策を検討する】ことを徹底する」ということについて書きました。

今回は、前回のnoteの中で残した「動かないミドルの動かし方」について解説したいと思います。

今日伝えたいフレームは『ENIC』メソッドです。

象が動く『ENIC』メソッド

フレームに沿って話すと概念的になるので、実践で使える形でnoteを展開していきますね。


管理職が動かない背景や習性を理解する

そもそもミドルがなぜ動いてくれないのか、その背景や修正を理解してアプローチすれば動かない象すらも動かすことができます。

動くZ世代と我慢するミレニアル世代

Z世代とは、1996年から2010年の間に生まれた人と定義されています。つまり、2023年時点で13歳から27歳を迎える世代です。対してミレニアル世代とは、1981年から1995年の間に生まれた人と定義されています。 つまり、2023年時点で28歳から42歳を迎える世代です。

Z世代が最近やけに注目されるのは、Z世代とミレニアム世代以前の間には大きな開きがあるからです。以下のデロイトトーマツの調査レポートをご覧ください。

デロイトトーマツ調査より引用

上記はハラスメントが起きた際の現場への通報率の比較です。Z世代はグローバル水準と同じですが、ミレニアル世代はグローバス水準の半分ほどの通報率であり、日本のミレニアル世代がいかに耐え忍んでいるのかが見て取れます。

デロイトトーマツ調査より引用

さらに上記は2年以内の退職意向率の推移です。グローバル水準でもミレニアル世代の退職意向率はZ世代のそれよりも低くなっていますが、日本のミレニアル世代のそれは相当低いことが見て取れますね。

ここでわかることは、日本のミレニアル世代は、「耐え忍び」「現状維持をしたがる」という習性があるということです。これはミレニアル世代に限ったことではなく、年齢が上がるほどもっと顕著だと言えるでしょう。

現状維持バイアスを理解する

現状維持をしたがるのはミレニアル世代に限ったことではありません。人の脳がそうなっているのです。

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