Kawasaki ZX-25R 小さなライオン
普通二輪免許を取って12年経って、初めて興味を持ったのがKawasaki Ninjaシリーズだった。カッコよさや性能に加えて、好きなYouTuberさんが乗っていたのも大きい。
そんな中、4気筒のスペシャルモデルが出たと言う。近所の二輪館でレンタルできると知って、早速乗ったのでご紹介。
どうやって借りたの?
今回利用したサービスは「レンタルバイク819」
日本全国各所の二輪館や他ディーラー等で借りられるサービスだ。
一定の月額料金を払うと利用料が格安になるプランもあり、多様な車種を乗りたい・ツーリングしか乗らない人にとっては自家用バイク持つよりより良いかもしれない。
外観紹介
このシャープさと緩いかわいさ。そのなかにZXシリーズならではのセンターダクト。国内外フルカウルのなかでは、ZXシリーズの顔つきが好き。
今回借りたのはインドネシア🇮🇩仕様の逆輸入車。国内仕様との大きな差はスプロケットにある。このインドネシア仕様48丁に対して、日本仕様は51丁であり若干ローギア寄りになる。加減速が多い事に配慮したのかもしれない。
もちろん体感速度では十分速いが、実態として信号スタート時にスクーターや近年のシリーズハイブリッド車よりは出足が遅い。
スピードメーターはデジタル、タコメーターはアナログ式。
早速乗ってみよう
跨ると見た目からは想像できないが、両足踵までベッタリつく。セパハンだが姿勢に無理はなく、教習車から乗り換えても不安はない。現代のカワサキ車らしくアシストアンドスリッパークラッチでスムーズに発進減速できる。売り文句となる四気筒も、確かに良くできた機械式時計のような複雑な音を聞かせてくれる。
が…問題は、この音と速度の不一致である。
聴覚で感じる速度が、実態速度とアンマッチなのだ。ものすごく簡単に言うと…走行中は常に、速度に対して音だけがアクセルを2倍回している感覚になる。
大型バイクに慣れている人からすると、いつものアクセル開度では40km/hも出ない。スピードメーターを見て、加速せねばとアクセルを回すと音に驚く…。普段の街乗りや住宅街では気を使うだろう。
一方でそこらの250ccと異なり、回せば回した分だけ天井知らずに加速するので、あまりいい加減に回すと制限速度が危うい(笑)。これはまさに小さなライオンである。
どういう人に向いているか?
エンジンをキッチリ回すことに快感を覚えるタイプの人には、唯一無二の堪らない一台だと思う。
逆に私のように高速ツーリングが多い人にとっては、もう少しトルクに振って音量が抑えられた方が好みだろう。同じボディで二気筒400ccになるNinja400が向いてる。
しかし同じボディ、ほぼエンジン違いのみでここまでターゲットカスタマーを変えられる…というのは、普段クルマを仕事にする人間にとって衝撃だった。二輪も面白いなぁ。
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