愛用品の手入れ Sony MDR-CD900ST
若い頃、好きなアーティストの真似して買ったSony MDR-CD900ST。もう10年弱使っているだろうか。ソニーミュージックが業務用に販売しており、日本のほぼすべての録音スタジオで使われている一品。(最近だと、YOASOBIのikuraこと幾田りらさんも使ってますね)
「アーティストと同じ音が聴ける」というのが最大の魅力だろう。当然アンプとか機材の差で100%じゃないだろうけど、当時の私にとっては抗いがたい魅力があった。耳が痛くなるほど鋭い音だけど、ちょっとしたノイズすら聞き分けられる明瞭さ。
そうして使い込むと経年劣化でイヤーパッドがボロボロになってしまった。騙し騙し使ってきたけれど、今日とうとうパッドを買ってきて交換したので、今回はその記録。業務用だけあって全ての部品がネジ一本単位で外販されている…が、今回交換したパッドは純正品ではなく、SHURE社の HPAEC24。全然違うヘッドホンの部品だけど、ピッタリ合うと聞いたので物は試しに。
せっかくなら違うものを試してみたかったし、革製パッドがペアで1,000円と安価だし、スタジオ録音機材メーカーの物なので信頼感がある。入手経路はヨドバシカメラ。
梱包は超簡素(笑)。仕事柄、自動車部品をよく見るのだけど、業務用の世界ってこんなもんだよね。
交換前のパッドはこんな感じ。もーボロボロ。
交換後はこんな感じ。厚みほぼ一緒だけど、皮なので耐久性は安心感がある。感触は、最近のソニーヘッドホンと似たような感じかな。
横から見た感じ。見た目は少し良くなった感ある。
パッドが変わったことで、少し低音が増した気はする。気のせいかもしれない。それよりも黒い破片がまとわりつくストレスがなくなり、より音に集中できるようになった。パッドの厚みがあるので、側圧による耳の痛みも軽減している。
それにしても最近ずっとワイヤレスの1000XM3だったから、久しぶりのヘッドホンは音の広がりに感動すら覚える。聴こえすぎてちょっと疲れてしまうけれど、意識して聴きたいときは使っていきたい逸品。
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