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【番外編レビュー②🏓】 とある若手選手の試合をみていて思ったこと

(あぁ、歳を取ったんだな自分も)

とある選手の試合を現地で観ながら、それを痛切に感じた瞬間が2月13日(土)のできごとであった。

現時点ですでに父親よりも上手だと思ったし、とりわけバック系の技術力には目を見張るほどのものがある。だけど、どこか腑に落ちない部分がある。何かが違う。

その正体を探るため、過去の出来事を回想してみる。

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回顧録(平成13年 秋季関東学生リーグ)

H5.秋以来、8年ぶりとなる関東学生リーグの優勝がかかった最終戦の大一番。

勝てば優勝の中央大学は、当時チームの勝ち柱だった渡邊選手(3年)がシングルスで「まさか」の敗戦を喫するなど、専修大学を相手に2-3と追い込まれていた。

6番目に登場した中大の選手はこれまでお目にかかったことのない東山高校出身の選手。

対戦相手(大谷選手)は1年生からリーグ戦に単複と出場していた実績ある選手だったので、勝利するのは正直荷が重いだろうと、中大を一緒に応援していた某選手の両親と共に、厳しい表情を浮かべていた私。

現在でいうところのジンタクさんを彷彿させるようなガッツあふれるプレースタイル&雄叫びで一生懸命さが顕著。ボールへ必死にくらいつくのだけど、いかんせん卓球が粗い。ブンブン振り回していて全てが全力投球。気合だけが空回りしているようにも見え・・・

(阪神の新庄みたいだな。見ていて華は感じるけど、ちょっと厳しいよなぁ)

序盤は圧倒されていた彼だったが、相手が気負っているような感じもして、劣勢を徐々に挽回。「もしかしたらいけるかも」から「いや、イケるぞ頑張れ!」

そう思わせるのにさして時間はかからなかった。

セットオールで迎えた試合終盤。マッチポイントを握られていたか、デュースルだったのか、はっきりとした記憶は定かでないが、緊迫した場面での息詰まるラリー戦。

必死にボールを追い続けた結果、バランスを崩して倒れ込んでしまうのだけど、彼はそれでもあきらめない。

画像や映像が手元になく、詳細をお伝えできないのが残念で仕方ないのだが、倒れながらもなんとかボールをつなげ続けた結果、相手がミスして得点を取ったシーンを目撃した瞬間

「おぉー!!!!」

立ち上がって観客席から身を乗り出してしまったし、奇跡のラリーを制した勢いに乗じて「まさか」の勝利を演じる側となった、松島卓司という卓球選手の存在。

自身の卓球観戦史において、忘れられないものとなった。

イケイケ状態の中大は、緊張感高まるラスト7番で井内選手が山城選手に勝って、4-3の逆転勝利。

優勝した瞬間の選手たちの阿鼻叫喚ぶりは現在であれば、審判員もしくは役員から咎められるほどのものだったかもしれない。

戦っていた選手だけでなく、ベンチに入っていた選手。試合後整列の時にすすり泣いていた選手が多数見られ

(他人様の試合にこれだけの感動を得られるのか)

自身、もらい泣きしそうになるくらいのシーンだった。

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あれから約20年

父親の泥臭くてガッツあふれる当時の戦いに魅了され、卓球観戦がより一層好きになった自分にとって、息子の覇気が感じられないというか、淡々としたダブルスでの試合ぶりに正直なところ、物足りなさを感じた。

血がつながっている=試合中の振る舞いを同じように期待するというのは間違っているのかもしれない。だけど、それをどこかで願ってしまうもどかしい気持ち。

心身共、もっともっと強くなってほしい。

そして、木下マイスター東京のチームメイトである張本選手と共にいずれは日本卓球を引っ張っていく存在として、対戦相手のファンたちをぜひとも悔しがらせてほしい。

松島輝空選手、頑張れ!!

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