自己治療仮説と対人恐怖症
対人恐怖症に苦しむようになってくると、人との関わりで何らかの対応を取らざるを得なくなります。
人によってはそういった場面を避ける、回避の手段を取るかもしれません。
またある人は、何らかの力にすがろうとするかもしれません。
それは呼吸法であったり、座禅であったり、自己暗示であったり。
あがり症の人は、色々な方法を試す傾向があります。
その中で物質に頼るというケースもあります。
それはアルコールであったり、精神科の処方薬であったり、違法薬物であったり。
この物質に頼るというケースは依存症の発症につながる可能性があります。
人間は一度やってうまくいったことはもう一度やってみるという傾向があります。
アルコールを飲むことで普段の自分とは違う自分を演じられた、その場を凌げたということがあればもう一度やるでしょう。
しかし、これら薬物というものには耐性というものがあります。
簡単に言えば、アルコールって飲酒経験が増えれば段々に強くなっていきますよね。
それが耐性です。
同じ量では効かなくなってくるんですね。
そのため徐々に量が増えていき、逆にその物質がない時の方が自分を保てない、苦しいということになってくれば一丁出来上がりです。
皆さん、依存症と聞くと心の弱い人がなるものだとか気合いが足りんとか思いがちですし、そういった芸能人のゴシップネタとか見ると、またかよ、みっともねぇなぁとかと思ってしまうかもしれません。
しかし、心が弱いというよりもむしろ、依存症は病気なのです。
病気であるということは、その人の心の弱さという視点で見るのではなく、治療として捉える必要があるのです。
また、依存症と聞くと快楽物質にふける堕落した人間と捉えがちかもしれません。
しかし、それは事実とは異なります。
もちろんそういったケースもあるかもしれません。
しかし彼ら彼女らのほとんどは、快楽を求めて物質に依存するのではなく、想像を絶するような生きにくさや苦しみからなんとか社会に適応しようと必死に自己を救済しようとした結果として、病を生じさせてしまうことが多いです。
これを自己治療仮説と言います。
彼らに必要なことは物質に依存するのではなく、多数の人とのつながりに依存していくこと、そして小さな自信を積むことといった健全な依存をしていくことなのです。
あがり症もまた、恐怖場面を避ける「回避」に依存します。
小さな挑戦、小さな成功、小さな貢献依存症になってはみませんか?
アルコールより違う意味で効きますよ。
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