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あがらない例外~成功の原因探し
ブリーフセラピーという心理療法の中に、例外の質問というものがあります。
人は悩み苦しんでいる時、これまでもずっと苦しんできた、いいことなんて何もなかったと考えます。
あるいは一度失敗するといつも失敗してばかりと考えます。
「いつも私は失敗ばかりしている」
「ずっと子供が不登校なんです」
「私の人生なんてろくな事なかった」
そこで問いかけます。
「本当に常に失敗してきたんですか?百回中百回?」
「前回も学校休んだんですか?おとといは?今月何回学校に行きましたか?先月は?」
「生まれてからずっとろくなことなかったんですか?この何十年の間一度も?ちょっとでもましなことも?」
もちろんこれは一方的に質問しているのではなく、会話のやり取りでこちらの質問だけ取り上げたものです。
こういった質問をしていくと大体、そうではなかった時があったことが会話の中で出てきます。
「そう言えばあの時は何故か何事もなかった・・・」
「今月の初めは学校に少し行ってました。先月も2、3回ぐらいは行ったかな。その前はちょぼちょぼ行ってたんですけどね」
「まぁ、学生時代は楽しかったかな。あと、子供の頃も」
人は悩み苦しんでいる時、視野が狭くなり偏った考え方になりがちです。
自分の負の側面しか見なくなるのです。
本当はできていること、うまくいったことを見落とすようになります。
そうやって意識から取りこぼれていた成功や達成を、例外の質問によって拾い上げるのです。
そして落し物だよと本人に返してあげます。
なぜなら、その成功は本来、本人の持ち物だからです。
こちらが解決を導くのではなく、既に彼の中に解決が存在していたのです。
これを相手と共有できたら、次にこの解決の瞬間のことを根掘り葉掘り聞いていきます。
「どうしてこの時はうまく行ったんだろう?」
「その時は周りはどんな状況だった?」
「その前にどんな行動を取った?」
もう徹底的に成功の原因探しです。
そうしてその原因が本人が意図してできるものなら「じゃあ、今度同じような状況があったら、これと同じことしてみましょうか?」と促します。
人前で話す時に過度に緊張するあがり症の方も同様です。
それほどあがらなかった時、あるいは比較的緊張しなかった時などを探っていくのです。
そうして成功の原因となった何かを見つけ、それを再現させていくのです。
ブリーフセラピーの哲学にこうあります。
「もし、一度やってうまくいったのなら、またそれをせよ」
皆さんも成功の原因探し、やってみませんか?
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