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あがり症の克服パターンを解説!

動画紹介(文字起こし全文掲載)

今日ご紹介する動画は、「あがり症の克服パターンを解説!」です。

あがり症に悩む方は、何か鉄板の治り方があるのではないか、これさえやれば治る!みたいな魔法の薬を求めてしまうかもしれませんが、結論から言えばそんなものはありません。

逆に言えば、治り方は多様です。

様々な治り方の例を知ることで、ご自身のあがり症克服に活かしてみてはいかがでしょうか。

(※2020年8月20日公開動画)

症状の受容

今日はあがり症の方の治り方のパターン、主なパターンについてお話していきたいと思います。

一回で済むと思わないので、二回もしくは三回に分けて、お話していきたいと思っています。

あがり症って結構厄介な病で、長期化するんですね。

怪我でも風邪でも何でもそうですけれども、病気とか怪我っていうものは、そこの症状にターゲットを置いて、原因を注意することによって治っていくわけなんですけれども、意外にあがり症っていうものはなかなか厄介で、それを注意して取り組もうと思っても、その所在が分からなかったり所在がないんですよね。

まあ、そんな感じでなかなか厄介です。

私は今まで、多くのあがり症の方と関わってきました。

その中で、ざっくり主なパターンということで、大きく、今日は一応、六つ用意したうちの、一つ、二つ、三つ、それについてお話していきたいと思います。

まず一つ「症状の受容」

そして「目的に集中する」

そして「劣等的差別間の解消」
言い換えれば、自分だけじゃない、自分だけじゃなかった。

4つ目「陽を膨らます」

5つ目「未完了の感情や言葉の完了」

6つ目「自分との和解」

これについて、お話していきます。

まず症状の受容ですけど、これは恐らくは一番あがり症の方の克服のパターンで多いんじゃないかなという風に思っています。

症状の受容。

逆に言うと症状を否定しているんですよね。

緊張すること、あがること、ドキドキすること、震えること、顔が赤くなること、汗が出ること、そういった症状を否定する。

否定するから、そこを何とか取り組んでいくわけなんですけれども、まあ当たり前ですよね。

そこを何とかしたいわけですけれども、ただ、そこを否定することによって、怪我だったらそこを何とか修復すればいいんですけれど、さっき言いましたように、あがり症っていうのはなかなか原因が不明と言いますか、悪循環の仕組みの病なんで。一言でいうと。

原因に対処するやり方、西洋医学と言いますか、コントロールモデルと言いますか、医学モデルとも言いますけれども、そういうやり方だとけっこう厄介なんですよね。

ある意味、東洋的発想で、東洋的思想。

共存、共栄じゃないですけれども、まあ仕方ないよね、そんな感覚。

だって、誰しもが程度の差こそはあれ緊張するんですよ。

誰しもが程度の差こそはあれ、自分が大事な時っていうのは緊張したり、時に武者震いっていうことわざがあるくらいなんで。

つまり、武者震いした人が何百、何千、何万、何千万人っているわけですよ。古来。

だから、震えるのも必然なんですよね。

ただ、あがり症は、ただ些細な場面で武者震いって言いますと、自分の生き死にに関わっているわけですけども、些細な場面で武者震いしてしまう。

けどそれは必然なわけですよね。

そういった当たり前にあるようなこと。

ましてや、人よりも繊細で感度の高いあがり症の方。

それは緊張するし、それは震えるんですけど、その症状はあってはならないこと。

そしてそれは恥ずべきこと。

人として劣っていること。

だから隠さなければならないこと。

だから隠す以上は、表面の自分と、中身の自分がずれてくること。

そういった、何か掛け違いが、大きな掛け違いになって、本当は苦しんでいる自分を誰にもさらすことなく、見られることなく、そして一人苦しんでいく。

そしてこの症状さえなければ、この症状さえ治れば、あがり症さえ治れば、あがり症がなかったら~っていう仮想の物語の中に生きていくようになっていきます。

ゆるゆる系の言葉

やっぱり症状を否定せざるを得ないんだけれども、まず、症状を受容というか、受け入れられるようになった時、ほとんどの人が良くなっていきます。

それは言葉に現れます。

どういった言葉かというと、大体こんな感じですね。

「え~、人前でこの前発表したんですけど、あがっちゃいました。」って。

「けど、佐藤先生がおっしゃるように、これ、しょうがないかなと思ったんですよね。確かにあがり症はもうどうしようもないのかな、あがるしかないのかなって思います。確かに緊張するし、もういいや、まぁいっかって思っちゃいました。」みたいな感じで。

「しょうがない」
「まぁいいか」
「仕方がない」
「どうしようもない」

私はこれを、ゆるゆる系の言葉って言ってます。

ゆるいしね。まぁいいかとかってね。

あがり症の方はかくあらねばならない、かくあるべきっていう、「べきねば」の世界に生きてるんです。

べきべき、かくあるべき、人前ではこうあるべき、人前では堂々としているべき、立派であるべき。私はハキハキ喋らなければみたいな。

「べきねば」、「べきねば」って言う言葉の中に生きているわけなんですけれども、こういったあり方、そして自分を否定します。

自分はなんでこんなにダメなんだろう、もうダメだって感じで。

そして他者を否定する。

他者を否定っていうとあれですけども、他者は私を責めてるに違いない、私を軽蔑するに違いないみたいな感じでね。

一切許さないんですよ。

自分に対しても、他者に対しても、症状に対しても。

だから生きづらいんですよ。

だから、こういった人がゆるんでいくっていう時は、やっぱりこういった、まぁいいかとか、仕方がないとか、どうしようもないとかね、そういうゆるゆる系と同時に許しの言葉なんですよね。こういった言葉というのは。

症状を許すこと、あがった自分を許すこと、許しの言葉が増えてくるんですよね。

症状を受容できるようになると本当に楽ですよ。

だって症状と戦ってきたんだから。

しかも絶対に勝てない相手に対して。

自然の摂理に対して。

たかだか一人の人間が、この大きな意味での人間、人という仕組み、感情とか感覚とか身体反応に対して挑んでいる。

まあ、神への挑戦、挑戦ですよね。

だから負け続ける。

だからあがり続けるんですよね。

だから、あがりはもうどうしようもない、あがるのはもう仕方がない、そんな感覚に、一つでも、二つでも、三つでも近づいていけるようになった時、症状は、あがり症の症状は抗体反応です。

否定すればするほど、逆に抗体反応として炎上するので、症状はもうしょうがないと受け入れると、症状は反発するのをやめるんですよ。

だから治っていく。

毎日裁判に終わりを告げる

だから、今苦しんでいる人、今悩んでいる人、あがり症のあまりの生きづらさ、苦しさに悩んでいる人はたくさんいると思います。

症状も否定せざるを得ないでしょう。

けれども、この境地、このあり方、ここに近づいていけるように。

これはちょっと頭に入れていただければと思います。

このパターンでよくなっていく人が多いんですよね。

これ、なかなか一人だと信じられない。

私の言葉だけで信じられないっていうことあるかもしれませんけども、例えば私の講座に来ると、私はしょっちゅうこんなことを言って、良くなる人、良くならない人、色々いるわけなんですけど、良くなった人から大体この症状の許しの言葉が出るんで、皆そういうものなんだって腹に落ち始めるんですよね。

だからとにかく、今日初めてこういった言葉を聞いた人は、この症状への許し、緩み、「まあいっか」、「しょうがない」、「あがるのは仕方がない」、こういったことを頭に入れていただいて、症状と戦う西洋モデル、西洋医学モデル、コントロールモデル、話し方が上手くなればいい、緊張しなくなればいい、あがらなければいい、そういったあり方だと対症療法で、根本の生きづらさはずっと残り続けるんですよ。

再発しますよ。他の悩み生じますよ。良くない。

だから、症状の受容モデルを知っていただき、神との戦いを終えて、毎日裁判で、guilty、guiltyで死刑だった、自分の有罪の歴史が終わりを告げて和らいでいくんじゃないでしょうか。

ということで、治り方の主なパターンのたった一つ、症状の受容だけで今日は終わりますけども、また続編をやっていきたいと思います。

はい、どうもありがとうございました。失礼します。

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佐藤たけはるあがり症専門カウンセラー
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