タイ&マレーシア旅 その9
早起きして6時の出発。
昨日、宿の女将さんに、早朝に駅に行くにはどうすればいいの?と聞いたら、6時に(誰かが)迎えに来るからそれで行けという。
よくわからんが、まあ待てばいいのか。
しかし、6時を過ぎたところで全くその誰かが迎えに来る気配がない。
駅方面に向かうソンテウが来たら乗ってしまおうかと思ったが、通る気配もない。
15分ほど経過し、ちょっと不安になってきたタイミングでバイタクがやってきて乗せてくれる。
多分この人を呼んだのか。
しかし、これで駅まで??結構距離あるけど…と思っていたら、程なくここで乗り換えだと降ろされる。30バーツ。なんか高い気がするが、早朝だし仕方がないか。
既にソンテウが待機しており、人数が集まったら出発する模様。まあ、恐らく殆どの人が僕が乗るハジャイ方面の始発列車に乗るのだろうから、もう乗り遅れる心配はない。
隣に乗ってきた女性、送ってくれた両親とハグして少し涙ぐみながら別れている。単身でバンコクにでも引っ越すか、一時的な帰省なのだろうか。
なかなか出発しないから、二日前の時間から換算するとちょっとギリギリ?と思っていたら、走り出したこのソンテウ、めっちゃ飛ばす!
体感でしかないが、二日前の1.5倍は出していただろうかと思う。
結局、駅には余裕を持って到着。
運転士さんの性格と、クルマの性能によって、所要時間がこうも違うものなのかと舌を巻いた。
普通列車の旅を再開。今日の目的地は、タイ南部の主要都市・ハジャイだ。
タイ国鉄の普通列車に限って旅をしようとすると、どうしても本数が限られており、ハジャイ(もしくはその先の田舎町)で一泊しなければいけない。
その先がうまく繋がらないのだ。
乗ってみた車両はベンチみたいなシート。
因みに、雑多な車両で構成されていて、薄いクッションがある席もあれば、木製シート、またロングシート車両など。
先頭の方には僧侶専用?という車両まである。
丁度この午前中は、バンコクからやってくる特急や急行、快速が相次いでこの区間にやってくる時間帯。
行き違いが可能な駅では、各列車をやり過ごしながら進んでいく。
まだまだこの辺りは人力で鉄道を動かしている。
タブレットの交換や、ポイント転換など。チラリと覗いたら駅長事務室的なところには、前後の駅を含めた運行表示盤があり、列車の位置情報が示されていた。
殆どの駅は有人駅で、ちゃんと地面とほとんど変わらない高さのホームがあるのはあるのだが、それは本線(駅舎に面した線路)のみ。;行き違いシーンでは副本線に止まることになるのだが、ホームなどないところに停車することになる。
列車が止まったら、乗客は気にもせず線路上から乗り降り。日本人には最初は驚く光景だろうが、じきに慣れるだろう。
非冷房がちょっと不安ではあったものの、止まっている時間を除けばカラッと乾いた空気が外から常に入ってくるので、むしろ快適。
冷房に常にさらされるよりも、結構いいかも…と思い始める。
車内は常に、物売りや警備員がウロウロ。警備員(軍隊?)は時折スマホで車内の乗客の写真を撮っている。駅でもその様子を見かけたが、テロ容疑者と照合でもしているのだろうか。
暑くなってきたので、途中で飲み物を購入。ちょっと丈夫なビニール袋にストローを差して渡してくる方式。手に提げてチビチビ甘ったるいドリンクを飲む。
ただ、最初は甘ったるいと思っていたが、暫くして氷が溶けだすと、そのうちに丁度良い甘さになってくる。
甘ったるいのは、もしかしたら氷が溶けて薄まるのを見越した甘さなのかもしれない…と合点する。
そんなこんなで、およそ5時間の鈍行旅はあっという間に終わり、ハジャイに到着。普通列車はよく遅れる…という話だったが、確かに行き違い列車の遅れで少しずつ遅れるシーンもあったものの、30分弱と、気にならない程度の遅れで到着した。
往路の時は早朝に訪れた町・ハジャイに到着した。やはり南部の主要都市ということもあり、活気のある街だ。
とりあえず、予約したホテルにチェックイン。ちょっと冷房で一休みしてからお昼ご飯を食べに行く。
ここは中華系のタイ人も多いエリアらしく、パクテー(肉骨茶)という薬膳?の料理が有名。是非食べたいと思って検索すると、案外昼に終わってしまう店が多いみたい。
一件目はすでに売り切れ?なのか閉店しており、2件目でありつけそう。
メニューなどなく、席に着いて暫くすると自動的に運ばれてくるスタイル。
主食だけが選ぶことが出来、揚げパンかご飯。浸して食べたらおいしそうだったので、揚げパンにしてみた。
お味は、スープが濃い色な割にはあっさりなお味で美味。暑い中、熱々の鍋を食べると汗が一気に噴き出してくる。暑い中こそ熱いものを食べるのは理にかなっているのかもしれない。食後の爽快感はなかなかよかった。
満足して街をブラブラ歩いて両替屋さんへ。ここでは持っていた日本円をタイバーツへ換えてしまいたい・・・しかし閉まっている。
時間は13時前。もしかしたら昼休憩??他のお客さんが待っている姿もあるので、すぐに開くだろうと思い、特に急がないので近くのカフェで涼みながら食後のコーヒータイム。
アイスエスプレッソを頼んだら、しっかりとコーヒーマシンで淹れてくれる。
あ、マイ・シュガー(砂糖なし)って頼むの忘れてた。
しっかり甘いエスプレッソコーヒーを頂くことになる。
無事に両替も済ませ、まだ暑い時間なのでマッサージを受けることに。
ここは目を閉じて歩いてもマッサージ屋に行けるぐらい、そこら中にマッサージ屋さんが沢山ある。
目を閉じても・・・というのはギャグじゃない。というのも、ゆっくりと通りを歩いていたら、マッサージ??とめっちゃ声を掛けられる。
客引きがいるところはちょっと怪しい気もするので、暇つぶしを兼ねてさまざまなお店を吟味。
基本的には1時間300バーツが相場らしいが、一部250バーツも。
隣り合っていても値段が違うのはどういう違いなのだろうか。
直感で250バーツのお店をチョイスし入店。
ベテランのオバちゃんにぎっちりとタイマッサージしてもらう。
夜ご飯にはツバメの巣をチョイス!あの中華高級食材だ。
出てくると…
あの僕の天敵・シイ〇ケがたっぷり…まじか。
そういえば、お昼のパクテーにもシイタケが入っていた。
いままで海外であまり天敵に出会っていなかったので油断していたが、中華食材としてはポピュラーなんだろう。
こんなことならシイ〇ケ抜きで!というタイ語を覚えておけばよかったとちょっと後悔。
こちらは結構ヤツの出汁が効いており、ちょっと苦手な味付け。
肝心のフカひれも、まあこんなもんかという感じだった。
1500円ぐらいだったろうか、現地物価を考えると贅沢な食事をしたものだ。
夜市もしっかりと楽しみ、翌朝に備えて早めに就寝した。