何故パクりと言われる音楽が生まれるのか?(確率論を添えて)

私はSPECというドラマが好きなのですが、その主題歌の「波のゆくさき/THE RiCECOOKERS」も好きなんです。

そして少し前にボカロを流しで聞いていたのですが、ふと聞き覚えのあるイントロが流れました。
それが「とても素敵な六月でした/Eight」でした。

この2曲を聞き比べてもらえば分かると思うのですがイントロが非常によく似ています

ですが、実はパクろうとしてなくてもこのようなことが起きるのです。
その理由を解説していこうと思います。

潜在的にインスピレーションを受けるから

これは、少しだけ似ているときに多いかもしれません。

普段生活していると、よく聞く曲や好きな曲が頭に残ってしまうことがあります。
その状態で作曲をするとどうしてもその曲に引っ張られることがあります。

作曲初心者は特に気を付けないとなりやすいです。

ですが、今回はあまりにも似すぎていますので違うと思います。

確率的に同じ曲が発生するから

JASRACの概要によると、195万作品がJASRACに登録されているようです。

今回はわかりやすく有名どころで10万曲だとしましょう。

この10万曲から同じようなイントロの曲が発生する確率を求めたいと思います。

まずは、波のゆくさきととても素敵な六月でしたのイントロのコードをご覧ください

波のゆくさき
とても素敵な六月でした

実はこの2曲のイントロは違うコードです。

では何故この2曲のイントロが似ているように感じたのかというと、和音の相対的な高さが似ているのと、何度も繰り返すというところが似ているからです。

そこで、7音を8拍並べたときの総パターン数がいくつのなるかを計算してみます。
すると、約600万パターンになります。

そのうち10万曲の中から被る曲が発生する確率はいくつになるかというと、1-(10の-364乗)という、ほぼ100%といってもいい数値になります。

この計算方法はクラス40人のなかに誕生日が被るペアがいる確率が約9割になるものと同じです。

なので、2小節程度なら被る曲は発生しますし、同じコードを繰り返すことは考える人も多いのでもっと被りやすいのです。

まとめ

一部似ている曲があるからといって、必ずパクりとは限らない!!
むしろ似ている曲が発生しない方がおかしい!!

おまけ

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