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こたつむりな日

1月某日


起きたときから、冷たい肌着を着ているかのようにずっと体中に「冷え」がつきまとっている。
平日休み。何もする気が起きない。冷蔵庫のすき間を見なかったことにして、こたつに潜る。背中には電気ヒーターが赤々と灯っている。服は熱いのに背骨がじんじんと冷たい。急に、こんなに寒いのはたんぱく質が足りないからかもしれない思想に囚われる。

(囚われてネットで買ってしまった)
煮込み用牛すじ肉1キロ、煮込み用豚すね肉2キロ、合挽き肉1キロ、馬ひき肉。

以前、馬のひき肉を間違えて買った。届いた時、あら〜どうしましょうと思ったが、ハンバーグにして食べたら大層美味しかった。
その赤身の肉々しさを思い出し、ポチする。冷凍庫に入るのか心配。

結局、一歩も外に出なかった。

夜 豚肉を赤く煮た(トマト、パプリカパウダーで真っ赤なドロドロとした煮たものの中にかぶを浮かべた)

帰宅したK氏は「今日は風が冷たかったけど、月がきれいだった」と言う。こたつの中で足を動かすと、猫の柔らかなからだにあたる。足の先で少しだけそのもふもふした毛を撫でた。

こたつむり足を伸ばせば猫がいる背骨も凍てつく大寒の頃

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