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Vol.154 少しずつ、つながる

 経験したことがつながること、人と人の関係がつながること、「つながる」っていう言葉ひとつでもいろいろな意味があると思います。

 今日は朝から「つながる」「つなげる」ということを考えていました。

 なにかとなにかが「つながる」ようにこちらから「つなげる」というのもあります。ただ、そうした「つながる」よりも、少しずつ「あ、ここ、つながるな」と感じる方がなんだか心地好い感覚があります。「つなげた」実感を味わえたときに成長とか、してよかったとか、うまくいったといった感覚を得られるような気がしています。

 昨日紹介した

この本は「月とコーヒー」というテーマでつながっています。それも「つなげてやったぞ」といった感じではなくて、すぅっと流れる物語の中で「月とコーヒー」が登場し、役割を果たして消えていきます。

 もちろん出てくるたびに「あ、コーヒーが出てきた」とは思いますが、読み進めていくと、その役割だけ残して自分の中の印象からは消えています。

 この「つながるんでしょ」と意識している感覚と、「あ、出てきた!」という嬉しさと、でも物語の展開の筋といろいろなところがうまいなぁと思っています。

 こんなに楽しく大切にゆっくり読んでいる自分は久しぶりかもしれません。やっぱり読むのは楽しいです。

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