ムスカ
「ムスカ」と聞くと大半の方が「バルス」で有名なアニメのキャラクターを連想されるだろう。
ここで取り上げたい「ムスカ」はある企業の名前である。
現在は、検索サイトで検索してもキャラクターであるムスカが上位に上がるが、今後数年でだれもが知るような企業となっているのではないかと思う。なっていてほしい。
ムスカとは、イエバエを扱う企業である。
えっ!?イエバエ?それの何がすごいの?と感じる方も多いのではないかと思う。
これからの社会で考えないといけないのは「循環」だと私は思う。
資源は有限。いつかは枯渇する。
「ムスカ」は循環を強く意識した企業だと思う。だから応援したい。
ムスカの事業は、イエバエの幼虫(ウジ虫)に生ごみを処理させ、処理したものは肥料化し作物を育てる原料にする。処理して育ったウジ虫は飼料化し家畜や魚に与え育てるといううもの。
人が食べた後のゴミ→イエバエによる処理→肥料化、飼料化し作物や家畜に与え育てる→人が食べる→食べた後のゴミ→ 循環している。
ウジ虫を食べた家畜なんか食べたくない。ゴミからつくられた肥料で育った作物なんて食べたくない。とおっしゃる方もいるだろう。
確かにイメージは悪いかもしれない。有害なものが蓄積されていそうで食べたくないと思うのかもしれない。
ただ、物質(元素)は循環するもの。自分たちを形作っている物質は、以前は全く別のものを形作っていたかもしれない。手の細胞の一部の炭素は以前は地球を形作る一部だったかもしれない。
有害なものが蓄積されていないという確証さえあれば、食料にすることは全く問題ないと思う。
使い放題、使いっぱなしの過去とは違いこれからは、いろいろな分野で循環を意識しないといけないと思う。
食糧問題と廃棄物問題を解決するためにイエバエを使い、物質の循環をさせようと奮闘されている「ムスカ」という会社を私は応援したい。
ハエが世界を救う日も近いかもしれない。