SNSという次世代型名刺は時間を超えてプラスをもたらす
「中小企業診断士としての仕事って、どのように営業して取っているのですか?」
毎年春になると、1年目の中小企業診断士たちから聞かれる定番質問のひとつです。
結論から言うと、私、いわゆる“営業活動”というものをしたことはありません。
ただ、まったく営業してきていないかというと、違う。
相変わらず減らないアイツが登場する前は、中小企業診断士たちのインプット・アウトプットの場である研究会や、研究会後に開催される懇親会(という名の飲み会)が、私にとっての営業の場でした。
私はこんな人間です
私の得意分野はココです
私が興味を持っていることはコレです
基本的には即レスを心掛けています
お酒まあまあ飲めます←?
ガツガツ言っていくというよりは、私という人間を少しずつでも知って貰い、その先に何かご縁があれば……というもの。
周りからはどう見えているか分からないけれど、「キャラの割には緩い営業のやり方だな」なんて言われそう……(汗)
私自身、社会人になりたての頃からずっと「役に立つ商品・サービスを知って、使った結果、ハッピーになって欲しい」という気持ちがあって活動をしていました。今でもそうです。
今私が動いたり、SNSを通じて発信したりすることが、「いつか、なんらかの形でリターンがあればOK」という気持ちでいます。
で、なぜこんな話をここまで書いたかというと、この「いつか、なんらかの形でリターンがあればOK」が、この数か月で大豊作状態になったからです。
今までも「多分、この案件をやっていたから、この案件に声が掛かったんだろうな」と感じることはありました。
しかし、この1年くらい、なぜ私自身に声が掛かるのか理由が分からない案件がいくつか続いたのです。
この1年というと、アイツが減らず、リアルで人に会うのも難しい時期。
コミュニケーションの場がリアルからオンラインへとシフト。オンラインならではの利便性は感じるものの、イマイチしっくり来ないこともあります。
そんな時期に続いた、なぜ私に声が掛かったのか分からない問題。
「今までは採用理由を特に聞いてこなかったけれど、これは直接聞くしかない」
そう思い、カシマスタジアムの最上階から飛び降りるくらいの覚悟で聞いてみました。
すると、答えは意外とシンプル。
あの案件をやれてるなら大丈夫だと思った
この2ジャンルを出来る人は武井だと思った
では、この答えが出てきた原点はどこにあるか。
話を聞いてみると、それは、私が今まで発信し続けてきたSNSだったのです。
普段、「いいね」などのリアクションがないと「そんなに響かなかったか……」と思うこと、ありませんか? 私、あります。
しかし、SNSの中には(いろいろな事情があるのでしょうが)リアクションを特にせず見るだけの人、いわゆる“見る専”がいます。
2017年6月と、少し前の調査資料になりますが、各SNS を週に1回以上閲覧している女性1000 名を対象に「見る専クラスタ」の比率を調査したところ、Twitter:46%、Facebook:77%、Instagram:52%と、各SNSにおいて“見る専”は半数から8割近くの割合で存在するそうです。
私自身、今、生データを見ていても、この“見る専”の割合は調査結果と同じくらいという感覚があります。
声なき声なので、すぐには高反応なのかどうか分からない。けれど、方向性が間違っていなければ、静かに高反応が積み上がっていて、ある時いきなり表面化する。
得意分野であるWEBマーケティングやSNSマーケティングにおいて、普段から発信し続けることの意味を頻繁に話していますが、すぐに形に見えないだけに、発信の継続が難しいという支援先企業が多くあります。
しかし、減らないアイツのお陰で、リアルなコミュニケーションが難しい今、すぐには役立たないかもしれないけれど、SNSで発信し続け、コミュニケーションを続けることの大事さを、私自身、改めて感じることができました。
いつの日か自分へプラスとなって戻ってくる。
そんな日を信じて、今できることをコツコツと続けてみる。続けるためのヒントを見つけてみる。
忙しいながらも今自分にできることは、まだまだあるのではないかと考えている、9月の夜です。
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あ、ということで(?)、大塚商会様主催の中小企業診断士向け理論政策更新研修、11/16(火)13時から講師役として担当することになりました。
テーマは『中小企業支援における戦略的SNS活用の基本』。
またまた新作ですが、普段から、支援先の企業向け・創業したての起業家・中小企業診断士向けに話している話を再構成し、作り上げます。
中小企業・小規模事業者向けにSNS活用支援をしようとしている中小企業診断士のヒントになる研修になるよう、しっかり準備しますので、是非ご参加ください!
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頂いたサポートは中小企業支援・創業者支援に繋がるような使い方をさせて頂きます。また、サポートを使わせて頂いた際には記事として内容を書かせて頂きます。