
台北国際旅展2024まとめ
今年の11月1日~4日まで台北で開催されました台北国際旅展(ITF)に竹原市としてブースシェア出展しました。イベント終了翌日は、現地旅行会社4社に営業を行い、商品造成と企画の提案など観光客誘致に向けた取り組みを行っております。滞在中に気づいたことや学んだことを振り返りとしてこちらで報告したいと思います。
台北国際旅展とは
台湾の首都「台北市」で開催される国際旅展は、1987年に始まり今回で32回目という歴史ある旅行博です。昨年も参加させていただきましたが、参加する国と地域は、104。広々とした国際展示場のフロアに1300もの小間(ブース)を用意して、開催の4日間に国内外の観光PRを行います。
−2023年とそれ以前の比較

コロナ禍から旅行需要が急回復し始めたのが2023年となり、台北国際旅展の入場者数も、2022年比で176%となっています。
竹原市として参加した2023年のFacebook繁体字アカウントのフォロワー獲得数は、約1600名でした。
−2024年の速報
今年のITFですが、昨年比5.83%となったそうです。前日の未明には、大型の台風が台湾中部を襲い、台北市内も街路樹などが倒れたりする被害を目にしまして開催できるか心配されましたが、無事に第1日目も予定通り開催されまして、たくさんの方に訪問いただきました。

−台湾国際旅展での主な取組
4日間で364,563名を集めた今回の台北国際旅展ですが、前回はすべての展示ブースが1フロアに集まっていたところを2階分(海外と国内)に分かれて運営されていました。

台湾大手旅行会社なども精力的に海外旅行商品の販売を行っており、多くの関心を集めていました。もちろん、日本向けの商品の数は一番多く大きく取り扱っています。金曜日は平日のため、旅行会社職員の訪問が多く、週末の土曜日曜は一般客、最終日(月曜日)は、各旅行会社のツアーセールが開催され、セール目的の再訪者で旅行先と日時がほぼ決まっている層が多く来場されるようです。
−旅行博での竹原DMOの取り組み
最も重要なミッションは、繁体字Facebookアカウントのフォロワー数の獲得ですが、出展前のフォロワー数が、6,197名でした。台風で初日は伸び悩んだところもありましたが、週末は好調で、最終的に7,778名となりました。その後も伸び続け、12月9日現在8,022名のフォロワーまで伸ばしています。

今回は、東広島DMO(ディスカバー東広島)さんと並びでブースを設定し、東広島市での評価の高い西条の日本酒と酒蔵通りをPRすることで竹原市との相乗効果を狙った次第です。ディスカバー東広島さんも1700枚分の西条酒蔵通りのチラシをすべて配布できたとのことで高い効果を得られたとのことでした。
ちなみに、2023年ITF終了時のフォロワー数は、3,532名でした。よってこの一年で4,246名が新たにフォロワーになっていただいたことになります。
Facebookでの配信は、平均週2回ペースで竹原市やその周辺の観光情報を発信していますので、徐々にですが知名度向上に役立っていると考えられます。
台北市内旅行会社への営業訪問

台北国際旅展での出展事業が終了しますと翌日は台北市内の旅行会社に営業訪問いたします。一部では、この期間での営業は各自治体や観光事業者の訪問が集中するのであまりよくないという話をする方もいますが、昨年は、最大手のLionTravelに訪問した後、本年度のツアー造成を行っていただきまして、商品化に結び付きましたので、予算も限られた中何度も訪問できないため少ないチャンスで効果的に営業を行っています。
※LionTravelの商品ですでに完売した竹原市を巡る1月9日発のツアー。
旅行博のブースにあいさつに来ていただいた担当者の方からはお客様からとても好評いただいているとのお言葉でした。
訪問した4社は以下の通りです。
五福旅行社
東南旅游社
大興旅行社
汎佳旅行社
各旅行社様とも独自の市場を持っており特徴ある戦略で商品企画と集客を行っていました。心配されていたのが、台北ー広島線のフライトスケジュールの変更があるのではないかということ、また期待されていたのが増便での広島への送客力強化です。飛行機の座席確保は旅行会社の生命線ですので、今後の見通し次第で、台湾からの送客がさらに増加を見込めることでしょう。
そこには、もちろん、受入体制の整備やコンテンツ造成が必須です。

まとめと今後の課題
昨年に続く台湾国際旅展への出展で、多くの気づき得ることによって今までの活動について振り返ることができましたが、現在、SNSでの発信でのPRが最も効果的と言われる中で、そのオーガニックフォロワー数の獲得と旅行博での来場者様に生の声を聞こえるのはこういった機会しかなく、市場がどういったコンテンツを求めているのか、各旅行会社様がどのようにしのぎを削って集客されているのかを知ることができたとてもよい台北訪問となりました。徐々に増え続けるFacebookアカウントのフォロワー数が、竹原市への関心度向上につながっているのは間違いなく、実際に、ブース訪問者様がすでにアカウントのフォローをされていることも多々ありました。
旅行会社側も竹原市の関心度は高く、こういった関心の受け皿になるためのコンテンツ開発などを市内事業者様と積み上げて造成していかなくてはなりません。商品の発信の場ができあがりつつあるので、これを利用して関心度を上げていく作業を引き続き行っていきたい次第です。
今回、連携出展にご協力いただきました東広島DMO様、また、ブースの設置や営業手配にご尽力いただきましたインフィニティコミュニケーションズ、また、並びでブースにいらっしゃって協力して盛り上げていただいた長崎県様や関刃物ミュージアム様には、心より御礼申し上げます。同じ目的として観光で盛り上げていこうととても心強い仲間に恵まれ、またどこかの機会でご一緒できればと思っております。