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2024年上期(4-9月)振り返り&まとめ竹原STORY・次世代ツーリズム編
2024年も早くも10月に突入。すでに年度上期が終了し、年度下期に突入しました。そこで、この半年を振り返りながら、下期を含めた今後の見通しをまとめたいと思います。
2024年度上期振り返り
−アクションプランについて
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4つのブランドコンセプトの中に全20のアクションプランがありますが、この半年間でどのくらい実行に移すことができたか、振り返ってみたいと思います。
①竹原STORY・次世代ツーリズム
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−大久野島ガイド養成プロジェクト
特に③「大久野島」を核とした観光コンテンツの造成に関わります。8月よりガイド希望者を募り、募集数を大きく上回る40名以上の応募があり36名の方が第1回目の説明会に参加いただきました。10月初旬に行われた2回目の講習会には20名以上が受講いただき、今後、3回目以降の実地講習に進まれる予定です。講師には広島市でのピースツアーに実績がありますmint社の石飛聡司氏と忠海でのガイドに定評があり、大久野島の歴史を調査されている忠海歴史民俗研究会の新本直登氏が、ガイドの心得から今後のツアーのベースとなるスクリプト制作を担っていただいております。
もともと、大久野島には、毒ガスの歴史や戦争遺構に関する教育旅行向け有志ガイドが活動されています。しかし、瀬戸内の景観や自然、近隣地区を含めた長い歴史を語るガイドがおらず、持続可能な観光地として維持するためには、多様な知識があり、ホスピタリティもあるガイドさんの育成は最重要課題といえます。
養成されましたガイドさんが巣立つことにより、地域の活性化が進み、他のブランドコンセプトとアクションプランの達成に関係していくでしょう。
大久野島ガイドセミナーの募集に関しては、上記の記事をご覧ください。
−観光資源の利活用と公民連携でのまちづくりを推進
①(瀬戸内海を活かした)高付加価値ツアーの造成、②文化財を活用した観光コンテンツの造成に深くかかわっていくプロジェクトです。
市の指定重要文化財である旧森川邸に、宿泊施設のフロント、ラウンジ、カフェ機能を有することにより、町中での人流と、もともと邸内の身の見学であったところを、飲食ができるようにすることで観光消費額の向上に貢献するプロジェクトです。ホテルにご宿泊されるお客様以外にウォークインでもご来店され、旅の休息に役立てていただいております。
−しまなみ映画祭2024
9月27日~29日までの3日間、尾道市、今治市、竹原市で開催されましたしまなみ映画祭は、ご参加の皆様から、たくさんの応援のお言葉や予想以上に高い評価をいただき無事に終了いたしました。竹原市は、大久野島を会場として「平和について考えよう」をテーマに映画上演とトークセッションが行われ、③「大久野島」を核とした観光コンテンツの造成や①(瀬戸内海を活かした)高付加価値ツアーの造成で、大きくアクションプランの実行に移すことができました。ブランドコンセプト③のSETOUCHIプロモーションの実施にも当てはまりますので詳しくはそちらで書き留めたいと思います。
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ブランドコンセプト①のまとめ
大久野島ガイド養成プロジェクトに関しては、年度内に合計5回の講習会を開催し、実地練習としてモニターツアーも企画しています。大久野島については国内外からも大きく注目を浴びており、広くガイディングできる人材の育成を求められておりましたので、今後もブラッシュアップしながら、磨き上げたツアーコンテンツとガイディングを訪れる皆様にご満足いただけるよう努めてまいります。
文化財を活用した観光コンテンツの造成については、町並み保存地区にある物件の開発を関係者とじっくり協議しながら、街のにぎわいを演出できるコンテンツ造成に磨きをかけていきます。手始めに旧森川邸の民間宿泊業者による活用が始まりましたので、ご利用いただいた方々のご意見や感想を含めて、今後のまちづくりに生かしていきたいと思っております。
④ナイト&モーニングアクティビティコンテンツの造成、⑤観光振興のための二次交通の充実については、現在のところ、地元の事業者様のご意見などをお伺いしながら、どのようなプロジェクトが適しているのかについて検討中です。特に二次交通のライドシェア事業については国の実証事業の進捗、法令の改正など様々な要件が関わってくるかと思いますので、関係団体ならびに事業者様と状況を共有しながら進めていければと思っております。
それでは、①竹原STORY・次世代ツーリズムについての振り返りとまとめながら、下期によりブラッシュアップし来年度に向けた下地を整えていきます。次回は、ブランドコンセプト②ガストロノミーツーリズムについてお知らせいたします。