2024年6月に読んだ本「Band Journal」
毎月読んだ本のうち、いちばん心に残った本を紹介します。
2024年6月は「Band Journal(音楽之友社)」です。いきなり小説じゃなく、雑誌なんですが。
バンドジャーナルは吹奏楽関連の月刊誌なので、吹奏楽経験者はわりと広く知ってるかも。私も高校生のときによく読んでたな(音楽室に置いてくれてた)。
なんでまた10年振りくらいに手に取ったかというと、書いていた小説が吹奏楽関係のもので、後半に差し掛かるなりだいぶ行き詰まってきたからです。
高校以来吹奏楽はほぼやってなくて、当時のことを思い出しながら書いてたけど、それはもうすっぽりと記憶から抜けていることも多数あるはず。関連した知識、ワード、考えられる展開が枯渇してカラカラだったので、頭の中を潤すために読もう! と思い立ちました。
全部買うのは高いから、図書館とかにないかなと思ってCiNii(これも懐かしい)で調べたら、音楽科がある大学の図書館で閲覧できるとのことだったので、縁もゆかりもない大学の図書館にお邪魔した。
カウンターで手続きして、とりあえず表に出てた2024年1月号〜6月号を一気に読みました。それ以前のものも読みたかったから、受付の方に声をかけて書庫を案内してもらうことに。
書庫には2000年代初頭からのバックナンバーがずらりと揃ってて、圧巻だった。とりあえず2023年の12冊を席に持ってって、また読み漁る。
コンクールが終わる秋〜冬号には、各支部大会と全国大会の講評が載っていて、興味深く読みました。東京佼成ウインドオーケストラの大井先生が、かなりアツく語ってるのが印象的だったな。
せっかくバックナンバーがあるので、自分たちが支部大会に出たときの号もチェックした。ちゃんと講評が載ってたし、内容も結構覚えてたな。なんとなく手元に残しておきたかったのでコピーして、閉館ギリギリくらいに図書館を出た。4〜5時間くらい読んだ。
読み終わった日はもう脳がくたくただったけど、ちゃんと知識とかワードとか、求めてたものが頭に入った感じがした。あとはぐっすり眠って、得た知識を脳に浸透させて、すでに頭の中にあるものと結合して熟成するのを待つ時間。
あー、読んでよかったなーと思った。本を読む楽しさって、最初は新しい発見とか知らないことに出会えることで、何冊か読んでいくにつれて、すでにある知識と新しいものが繋がっていくこと、に変わっていく気がする。
バンドジャーナルを読まなければ、たぶん小説はまた違う展開になってただろうし、本当に書きたかった部分が書けてなかったかもしれない。より広く、深く知識を増やすことは、もしそれが直接作品に反映されなかったとしても、やっぱり大事だなーと思った6月でした。
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