2024年9月に読んだ本「13ヵ月と13週と13日と満月の夜(アレックス・シアラー)」
毎月読んだ本のうち、いちばん心に残った本を紹介します。2024年9月は「13ヵ月と13週と13日と満月の夜(アレックス・シアラー)」です。
これは児童文学なんだけど、大人にも読んでほしい! 大人にとっても大切なことがたくさん詰まってるし、なにより大人が読んでもほんとうにおもしろい。
小5〜6くらいのときに一度読んだんだけど、おもしろすぎてページをめくる手が止まらなかったことを、今でも覚えています。そんな経験は初めてだったし、そんな小説に出会えたことも今までで数えられるくらいしかないとおもう。
赤毛でそばかすがあって、ちょっとぽっちゃりとした、カーリーという女の子が主人公です。すらっと背の高いメレディスという女の子が転校してきて、カーリーはメレディスを迎えに来たおばあちゃんから、衝撃的なお話を聞かされます。
そこから物語がどんどん動き始めます。本当のことだと信じていたらそうではなくて、絶望して、でも立ち上がって、仲間をみつけて。
見えているものが本当とは限らない。信じているものが真実とは限らない。おばあちゃんの体の中に子どもが入っているかもしれないし、逆もそう。ファンタジーなのに、もしかして自分の周りにも起こるかもって思える小説です。
ちなみに翻訳前のタイトルは「the stolen」だそう。日本語とだいぶ違うね。小学校の図書館で、タイトルに惹かれて借りた記憶があるので、素敵な翻訳だとおもいます!
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