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壊れ逝くアメリカ 8

-アメリカ政治の闇と光-


 
アメリカの大統領選が終わり、想っていた以上に早く結果がトランプ氏に決まりました。日本の政治も酷いですが、アメリカの政治もひどく多くの人は、どちらにも入れたくないというのが本音だったと思います。
「トランプ氏を毛嫌いしている人の多くは、テレビタレントと不動産屋のビジネスマンが、何ができるのか?」という思いが強く。品格がない人を、「国の代表にすることに生理的に受け付けられない」という感情論が相まって、国民間の溝は埋まることはありません。反対する人の多くは、トランプ氏を独裁者と信じているところがあり、私利私欲で国を動かすと本当に思い込んでいます。民主党支持者は、動画でトランプ氏が大統領になったことに「絶望感だ」とか「この国は終わりだ」と涙で訴えている人たちが多く、国民感情が分断された状態になっています。この状況を見ると、アメリカという国は日本人が思っているような、「強く・頼りになる」国ではなくなっているのは間違いありません。国民が分断化になるということは、かつてあった自国愛や誇りや帰属意識がなくなり、自虐と憎悪の感情が蔓延して国家としての体を成さなくなっています。
 私個人は、共和党も民主党もどちらも支持しているわけではないのですが、トランプ氏の当選の方が日本にとっても世界にとってもプラスだと考えています。米国のメディアは、真実を伝えずに嘘ばかりを報道してきました。アメリカ政治が変わったのは、トランプ氏が出て来た8年前でした。これまでのアメリカ政治は、メディアとワシントンDC(日本で言う霞が関)とウォール街が、癒着をして政治利権を作り一部のアメリカしか政治をしない仕組みを作ってきました。その一部とは、東海岸の北側と西海岸の特定の人にしかお金は回らず、アメリカの庶民を度外視した政治をつくってしまいました。特に酷かったのが、オバマ政権でした。

 

 この図は、アメリカの個人収入(世帯収入)のグラフです。アメリカの資本形態が、どれだけ壊れているのかが、よく解ります。最新のデーターが無いので10年前のものになりますが、アメリカの富の配分は図のようになっています。
(CBO チャート、1989 年から 2013 年までの米国家計資産保有額。2013 年には資産保有者の上位 10% は、アメリカ資産の 76% を保有し。中間層50~90%の資産保有額が23%。下位 50% は、資産保有額の1% しかない。アメリカ国民の半分は、アメリカ資産を1%しか所有していない。アメリカの富裕層10%が、アメリカの3/4の資産を所持している。)
民主党がディープスティト(メディアと富裕層とウォール街)と結託をして、政治村を作り地方や低所得者の政治をしなくなりました。日本のメディアや学者は、大きな間違いをしているのは、民主党は庶民の政治をして共和党は資本家の政治をしていると信じていることです。この構造が、大きく変わったのはクリントン政治にさかのぼります。クリントン政権は、中国からの移民を大量に入れたことで、チャイナ・マネーが大量に入りました。そして、チャイナ・マネーとメディアと富裕層が親密になり、アメリカ政治の下地を作り民主党が腐敗していきました。その代表が、IT産業の街として有名なシリコンバレーです。次世代のモデルの街として脚光を浴び、世界は注目をしました。しかし、実体はチャイナ移民とチャイナ・マネーによって作られた街でした。多くの日本人は、その真実に気づいていません。あの街の大きなコンテンツは、アメリカや日本の技術を収集と搾取をして、中国本土で作らせるビジネスモデルが、あのシリコンバレーの正体です。それを解らずに、世界中の優秀な人材がシリコンバレーに集まり、各国のIT産業の情報が集約され、産業スパイの街になりました。そして、中国で安いコストで作らせて、各国のIT産業は育たない構造を作っていきました。それを後押したのは民主党です。チャイナ・マネーと中国人の移民の受け入れを大量に入れたことで、西海岸はほぼ中国人なしでは経済が回らない状態にまでなってしまいました。
 アメリカ人もその実態をよく解っていません。ただし、このトランプ政権になったことで、対中政策と民主党の岩盤である西海岸の中国依存の経済構造を壊していくでしょう。これから、アメリカ社会は混乱することは間違いありません。トランプ氏は、ディープスティトが何をしてきたのかを暴露しようとして、徹底抗戦で臨んでいます。この喧嘩は、アメリカにとって吉と出るのか凶と出るか誰にもわかりません。ただし、政治村から出て来た政治屋には出来ないことを、異端児であるトランプ氏だから出来ることなのかもしれません。彼の面白いところは、幼少時代から喧嘩屋で、どんなに権威がある人や強いモノでも自分の信念を曲げないで闘う精神を持っていることです。これからのアメリカは、巨大な政治村(ディープスティト)をぶっ壊す命がけの決闘がはじまります。
 アメリカ政治は、あまりにもリベラル思想とグローバリズムになり過ぎて、「何が正義」で「何が国益」を見失っているのがアメリカの姿です。この政治村の既得権益を破壊しないと、次のアメリカはないと思っています。2025年は、アメリカ政治が大きく変わります。そして、アメリカの面白いところは、このダイナニズムと国民の中にカーボーイ精神が同居していて、悪を駆逐するヒーロー役に彼を選んだことです。
 この内戦は、どっちに転ぶかは誰もわかりません。当然、これからの4年間はトランプ政権も返り血を浴びることになり、アメリカの国力は落ちることは間違いありません。そうすると、日米関係も考えなくてはいけません。
 所詮、トランプ氏はアメリカの大統領であり、アメリカン・ファーストであります。「アメリカにとって、利益のならないことはしない。」という明確な方向を持った人です。そこは、彼の生業は不動産屋でありビジネスマンであります。

「そのときに、日本は何を国益として主張することができるのか?」 

 いま、日本は最大のチャンスが到来しています。そのボールを、まともに返せるのかで真の独立国になるのか、属国でいくかの岐路に立っていることはまちがいありません。
 

-日本の独立と日本人の精神-

 
 トランプ氏は、日本に核武装を含んだ自主防衛をするように言ってくるはずです。台湾有事になったら、日本にいる米軍はすぐに引き下げて、日本を防波堤にしながら中国との距離をとることをするでしょう。さらに、中国や北朝鮮は真っ向から軍事衝突をするのではなく、大陸から大量の難民を送り自衛隊や海上保安庁の足止めをして、身動きできなくするでしょう。いまの日本の政治では、それを対応するだけのシナリオがあるとは思えません。アメリカの国境で、1日に何千人という難民や不法入国者が入り、国境警備隊だけでは対応が出来ていない現状になっています。日本では、リベラルと称する人たちは、難民は「可哀想」とか「彼らにも人権を」と言いますが、そんな綺麗ごとの話しではありません。難民や不法入国者は、窮困から抜け出すためなら道徳や倫理を捨てて、日本人の想像を超えることをするでしょう。そのときに、いまの日本の秩序では対応できなくなります。そして、彼らは自己欲求のためならなんでもする覚悟を持っています。命がけで自己生存を要求されたときに、日本人のメンタルでは対応できないでしょう。さらに外国人が多く入れば、犯罪も増えて組織化されていきます。いま、アメリカのメキシコ国境付近で、深刻な問題なのは黒人やスパニッシュ系の低所得者のところに難民や移民が入り込み、彼らの仕事を奪い居住地に住み着き、低所得者層の中でも大きな分断を生んでいることです。カルフォルニア州は、警察官が足りなく取り締まりが出来ないので、950ドルは盗んでも軽犯罪という法律を通してしまいました。(実態は、捕まえても即釈放になり、警察官もバカらしくて窃盗事件があっても、まともに対応をしなくなりました。)それによって、いたるところで強奪・強盗が増えて、店の営業が出来なくなりゴーストタウンになってしまいました。町からのネオンが消えて、街が荒廃し仕事も無くなるという悪循環を自ら作ってしまったのが、いまのアメリカです。
 さらに、北米で深刻な問題になっているのは、子どもの誘拐が増えていることです。子供と言っても小学生だけでなく高校生も含めたKidnapが、すごく増えています。これは、身代金を求めるのでなく、外国に人身売買をして子供の命を競売にかけるビジネスを意味します。この誘拐は、連れ去らわれたら足取りもつかず見つけることは不可能です。この事実を日本人はあまり知りません。「Kidnap US」と検索すれば、凄まじい数の事例が出てきます。世界は、人身売買と臓器売買が平然と行われて、マネーのためなら何でもする世界になりました。
 今回、トランプ政権はこの問題の真相に深く入り、解明していくことを明確にしました。その第一弾として、ジェフリー・エプスティーンがヴ―ジニア諸島で何をしていたのかを、公開することを公言しています。児童の人身売買と売春を富裕者のパティ―をしていたことを、メンバーのリストを入れて公開して児童売買の闇に切り込んでいきます。トランプ政権は、不法移民とKidnap問題の関係を徹底的に追及して、取り締まっていく方向で動いています。
 日本では、北朝鮮に拉致された人たちを取り返せず半世紀が過ぎてしまいました。アメリカも同じことが、いま現在も起きていて競りにかけられて、闇の組織の資金源になっています。これは、人ごとでなく明日の日本の姿でもあります。日本に外国人が増えていくと、今度は日本もターゲットにされて子供の誘拐が日常化になる可能性が高くなっています。それだけ恐ろしい世界が、すぐそこに来ています。
 日本では国防と言うと、対岸で軍事防衛を連想しますが、北朝鮮の拉致と同じことが国内でも起き、自分たちの家族を守ることをしなくてはいけなくなります。いまアメリカでは、民主党とKidnapの組織が深く関与して動いていたことが明るみになってきました。
 リベラル思想は、国家や民族を解体する装置になっていることをアメリカ人も理解し始めました。日本では、まだオールド・メディアや学者陣は、リベラル思想が真理として日本に蔓延させていますが、2025年から真実と綺麗ごとの嘘がバレていきます。あの価値観は、子々孫々に「無責任な価値観」を残し、文化と民族観を壊して何も残すことはしません。これからはじまる、世界の荒波は民族生存競争であると同時に、文明の衝突であり民族間の精神の衝突でもあります。そのときに、個々がどれだけ闘える精神を持つかが、これからの日本人の大きな課題になっています。
 
 
 
 

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