在来線でGO-岡山編-
※今の所シリーズ化の予定はありません。
※2023/6/4:軽量版できました。
目次よりリンク飛んでください。
旅が、したい。
敷かれたレーㇽの上を、ただただ、ひた走る人生は嫌だけれども。
敷かれたレールの上を、ただただ、ひた走る列車に揺られる旅がしたい。
車窓の景色を追いかけながら、どこまで行けるだろうかと、夢を馳せる。
まだ見ぬ土地で、自分の知らない何かに出会えるのではと、胸を躍らせる。
7月某日。
世間は落ち着きを取り戻さないけれど、何処か遠くへ行きたかった。
身も、心も。
そんな時、『一枚の絵』に誘われた。
これは、ある絵画を求めて『岡山』に行ったお話。
在来線で。
あと、旅を終えた今だから言える事。
よっぽどのモノ好きでない限り、新幹線かバス(飛行機)の方がいい。
-はじめに-
冒頭の茶番にお付き合いありがとうございます。
こんにちは、私でございます。
『乗り鉄』というほどでもないけれど、公共交通機関の中では、電車で移動するのがスキな人間です。東西の環状線を1日ぐるりん旅とか…してみたい。
で、去年、『在来線で東京~大阪』動画というのに出会ったんです。
その中でも個人的に衝撃的な動画があって、(※)「この人でここまでの弾丸旅できるんだから、岡山ぐらいだったら行けるんじゃないか」と、ちょっと冒険してみる事にしました。
※参考動画(広告が多めで少々見にくいかもしれません)
まぁ単に、交通費どこまでケチって抑えて目的地まで移動できるか考えた結果なんですけどね。
-いざ、岡山へ-
経路としては、JR線でただ西を目指すだけの簡単な旅なんですよ。
途中下車駅さえ間違えなければ。
説明が難しいんですけど、在来線のルートとして。
姫路→相生駅から播州赤穂を経由して岡山に行く『赤穂線』ルート
姫路→相生駅から上郡を経由して岡山に行く『山陽線』ルート
※新幹線で言う、姫路→(相生)→岡山の区間にあたります。
今回『山陽線』ルートを使って行ったんですけど、超鈍行旅でした。
上郡駅で20~30分待ちぼうけして、結局なんやかんやしてたら、予定の倍近い(ほぼ昼の)時間で岡山に到着しました。
あと事前調査で『在来線の相生~岡山間は行きも帰りも座席に座るのが難しい』とあったので覚悟はしてたのですが、行きも帰りも、無事座れました。
ただ、満席は満席。みんな考える事一緒。
新幹線と比べたら片道だけで倍ぐらい金額違うんです。
岡山(※倉敷)って、ディズニーランドと並んで、学生時代、アウトドア派な子たちの旅行先の定番だったなぁと思い出しました。『青春18きっぷ』使って。ランドは夜行で弾丸旅で。関西圏の人間はそうなのかな…?
自分の学生時代は、自分の生活県内から動けなかったし、動こうとも思わなかった人間なので、今、これだけ動いてるのが不思議で仕方ないです。
世間とは裏腹に岡山駅、意外に混み合ってました。
駅前の路面電車に乗って目的地まで。
-絵画に出会った話-
最初にお伝えします。
絵画は本物を見た方がいい。古事記にもそう書かれている。
以前6月に舞台を観に、東京に行きました。
S-IST Stage 『ひりひりとひとり』
人間の『生死』『孤独』を扱っていて、『絶対』と割り切れない想いが交錯する作品。
感想を躊躇っているのも、(自分の個人的な事以外で)ある程度、個人や現実問題に根差した作品なので、言葉での表現の難しさがあります。
見る人によってはとてつもなく重たいテーマとして転がってきますが、『光』がある作品だと感じています。
作中、一枚の絵画が登場します。
それは主人公の心の葛藤を解き放つ『キーアイテム』であり、主人公に深くかかわる「ある人物」との切っても切れない『繋がり』を具現化させたモノです。
その絵画をご担当されたのが、画家の伊藤由香様です。
https://www.youtube.com/watch?v=WKHdpyk-ZH0
舞台上で作品を拝見した時に、(SNS上では前方席の方達が絵の具の匂いについて呟かれる声が多かったです)最初ライトの関係かとも思っていたのですが、絵が光ってたんですよ。
油絵なんかは特にそうだと個人的に思うんですけど、色味や筆ののせ方によって絵って光るんですよ。
それが照明でだったのか、本当に作品自体が光っているのか。
作品を通じて、Twitterに掲載されている作品を何枚か拝見したんですけれど、やっぱり本物が見たいなと。確かめたいなと。
一応、専用HPに関西の巡回があるとは記載はあったんですけれど、関西の出展に参加されるかどうかが現時点で不透明だったという事。
VR展覧会も見たんですけど…イマイチつかめない。
あとは秋ごろの展覧会のお話も出てたんですけれど…その時点で、自分が行けるかどうかわからない。随分悩みました。
ただ、ご本人の技法を見た時に『アクリルと油絵具で何層にも塗った所に半田ごての熱で溶かして刻み込むように描く』とTwitterに明記されていて。
「油絵具は油絵具」「アクリル絵具はアクリル絵の具」という画材の使い方をしている人間にとって「油絵具とアクリル絵の具の相性がそもそも相性悪いのではないか(弾きそうだな)」と個人的にずっと疑問に思っている所があったんです。
(ペインティングナイフの表現法の応用編かなぁ…とも思っていました)
自分の考えつく技法ではない、新しい技法を観に行けるのではないか。
そう思ったら見に行ける時に行った方がいいなと。
そういう経緯があったので、今回『岡山@アーティストになろう2022』が開催されている『天満屋岡山店 美術画廊』に足を運びました。
実際、他アーティスト様の絵も拝見しながら、ご本人の絵を目の前にしました。やっぱり輝いてました。
拝見したのは『ギフト』というF6号サイズの作品。
(あと『ホタル』も持っていきますとは明記されてたんですけど、『ギフト』のみの展示で…見たかったなぁ…という所です)
アネモネ※1を髣髴とさせる円型の花を中心に、黄・白・青…色とりどりの花が画面を埋め尽くす作品で、あと京都の『八坂庚申堂※2』の『くくり猿』の色味を思い出しながら、拝見していて…『祈り』だなと感じました。
※1:中心の花をアネモネとあえて表記したのは、ルノワールの絵が頭を過ったからです。
※2:映えスポットで有名な所ね。ちゃんとマナー守ってお参りしようね。
(代表で)他にも、松井孝吉様の「京の夜」、星奈緒様の「短調」どの画家の方も素敵な作品で満ちていました。
絵画以上に、いいモノを頂きました。ありがとうございました。
実は『ひりひりとひとり』の舞台内で、もう一点、伊藤由香様が担当されている絵があります。その目で確認していただきたいなと思います。
-閑話休題・ちょっとだけ自分の話-
※すっ飛ばしてもらっても大丈夫です。
自分は、家の都合で専門的な学校には通えなかったけれど、絵画に関して、熱心に指導してくれる人達がいました。(全くウマは合いませんでしたが)土捏ねたり、水張りしたり、一通りの画材は触ったと思います。
好きな画家や漫画家が使っている画材で描きたかったので、油絵・アクリル画・水彩画を中心に描いてました。
今は作業スペースや維持費の問題もあって、水彩や色鉛筆画が多くなってしまいました。
今、イラストを含んだ絵ってほぼデジタルに移行されていて、『綺麗な絵』は増えました。
アナログに比べ、均一な美しさが明確に表現できるようになりました。
油彩のような厚塗りも水彩のような淡い表現も。やり直しも簡単に。
更にこれからは『AI』を補助的に使ったり、あるいはメインで使ったりした絵が増えていくと思います。誰でも綺麗な絵が描ける世界になるという事。
デジタルを否定するわけではないので、一応はデジタルも齧りました。
楽は楽だし、『デジタル的な塗り』というのも表現の一つではあるんです。ただ、自分の画風を考えた時に、デジタルは、アナログを補う『補助』でしかないなと考えています。
色味がどうしてもモニターにも左右されるんで、出したい色や微細な筆のニュアンスが出せないんですよ。ビットにイラつく。
私はそこに『面白味』を感じなかった偏屈な人間なので、今でも絵(イラスト)はアナログなんです。
-散歩のような寄り道の話-
岡山駅付近在住の皆様へ。
また「岡山城」「竹久夢二」を求めてそちらにお伺いするかと思います。
岡山駅周辺のおいしいご飯屋さんを教えてください。(切実)
朝から何も食べずに岡山来たんで、何食べようかと思ったら、天の声が。
※館内放送
どうも東京の代々木上原駅に本店があるらしい。
あと、絵描きさんプロデュースのカレー屋さんらしい。
岡山で東京のカレー………はて???
数あるカレーの中から、とりあえずチキンカレー。
見た目も、味も本格的。
米はタイ米使用で、カレーもスパイスの味がしっかり効いてます。
付け合わせもあるためか、一皿でお腹いっぱいになります。
お口直しのおやつに、コンビニでこちらを。夏なんでね。
いや~最近、桃が怖くて怖くて。食べられなくて。
まぁ…実は昔から桃が怖かったんですよ。
それこそ枕元に桃なんか置かれてたら、おっかなびっくりですよ。
怖すぎて夜に8時間ぐらいしか寝れないですよ。
案の定、百貨店もコンビニも時期的に「桃」尽くしでしたよ。怖い怖い。
ただ、世の中には「脅威になるモノ」をあえて食すことによって己の力に変えるという風習がありましたからね、食べてやりましたよ。
あと怖いモノと言ったら、お茶ですかね。おあとがよろしいようで。
ごちそうさまでした。
あと、百貨店ではミニ水族館が開催されてたので、ちょっと覗きました。
工事中で行けなかった岡山城を遠目に見ながら、帰路につきました。
-さいごに-
在来線での岡山旅。
最初にも書きましたが、時間的な余裕がある人向けかなと思います。
関西でも2時間半~3時間…ぐらいは掛かりますんで。
在来線で名古屋とか和歌山とか行きたいですね。
あと普通に倉敷は行ってみたい。
あと、いっぱい作品等々紹介しました。
…案件ではないです。回し者でもないです。
この記事は、個人が嬉々として、しっちゃかめっちゃかに書き連ねてるだけです。
上でもご紹介したんですけれど、自身の行動の開拓ルートを確保すると同時に、今回ご縁あって、舞台『ひりひりとひとり』に縁のある方の絵を拝見しに旅に出ました。
小さなカテゴリに縛られることなく、一つの物語が、決められたカタチをなさずとも、何処かに誰かに繋がることで、旅のみちしるべとなるように。
🌻伊藤由香様関連の情報🦥
-ご本人のTwitter-
-ART@JUNGLEプロジェクト/期間限定ユニット@アーティストになろう-
🌼伊藤靖浩様(伊藤由香様の弟様)の情報🌼
『ひりひりと』と同時に再配信の決まっている作品・二人芝居『息子の証明』で音楽担当をされている伊藤由香様の弟様・伊藤靖浩様の出演映画[『いつかのいま』が上映されます。
『国内作品コンペティション』(大阪:9/4・京都:9/24上映予定)
伊藤由香様の情報を追っていたら流れてきましたので、ご紹介を。
由香様に「関西の人、よろしく」と言われたので。(小声)
…行きたい。(小声)
-第15回 関西クィア映画祭-
🎹舞台再配信情報🌕
ここまで、お付き合いありがとうございます。
次の記事でお会いできることを願って。