父の笑顔
父の入院二日目。
8時半に病院からの電話で起こされました。
しかも固定電話の方にかかったので、
慌てて飛び起きて電話をとりにいきました(^_^;)
内容は、父が夜中に転倒?したのか床に寝ていて、
本人が頭を打ったというので、
CTをとってもいいだろうか、とのことでした。
もちろんお願いして、布団に戻りました。
ようやく寝付いたと思ったら、
また固定電話が鳴ります。
病院からかもしれないので、
飛び起きて電話をとりにいきました。
受話器を取ると、機械の声で、何やら調査。
「もお!」
と思いながら、また布団に潜り込みました。
しばらくして、また固定電話が鳴りました。
やっぱり病院からかもしれないので、
飛び起きて電話をとりにいきました。
受話器をとると、機械の声・・・。
「もおおお!!」
と思いながら、また布団に潜り込みました。
しばらくすると、また固定電話が・・・。
同様に受話器をとると、
「世論調査うんぬん・・・」
「もおおおおおお!!!」
と思いましたが、
この時間まで寝ている方が悪いので仕方ありません(^_^;)
昨日はいろいろありすぎたため疲れたのでしょう。
いつの間にか寝落ちしていて、
布団に入ったのが3時半頃だったのです・・・。
ようやく起きたあと、妹から電話。
いくつか確認をしました。
それから施設に電話。
母を面会に連れて行くための日時の連絡や、
今後のことを話し合うために
母を連れ出していいかの確認等を行いました。
その間に、昨日施設から持って帰った
父の洗い物を洗濯。
病院への面会予約をしていなかったので
電話したところ、
早くて16時といわれました。
そこで再度施設に電話。
(勝手に14時と考えていました💦)
16時前、施設に母を迎えに行き、
病院へ。
ちょうど16時頃ついて、
緩和ケア病棟へと向かいました。
病室に入ると、担当の看護師Kさんがいらして、
父の対応をしてくださっていました。
ごそごそ動いて危なかしく、
目が離せなかったようです(^_^;)
どうやら、布団を畳んで足下に置きたいようでした。
ですが、言葉がはっきりしないし認知もあるので、
どうしたいのかよく分かりません(-_- )
Kさんが畳んでくださっても、
「平らにせんと」
と文句を言っています。
すみません、Kさん・・・。
その時の父の表情は難しく、
対応してくださっているKさんに
本当に申し訳なく思いました。
その後父が落ち着いたので母が付き添い、
私はKさんに呼ばれて談話室に行きました。
まず、今朝のCTの同意書にサインをし、
それからいろいろな説明を受けました。
今朝床に寝ていたのは、
ベッドに柵もあるのに、
なぜ、どうやって出たのか分からないとのこと。
それは仕方がありません。
本人が何を望んでいるのか、
私たち家族がどうしたいのか、
等も聞かれました。
とにかく父が痛みもなく、
穏やかに過ごせることを望んでいる、
と伝えました。
話が終わって病室に戻ると、
「歩、お父さんの足が柵に挟まって抜けないの!」
と母。
見ると、父の痩せた足が柵の間から
ひょっこり出ています。
抜こうとしましたが、父が痛そうな表情をするので、
Kさんに来ていただきました。
さすがKさん、慣れた手つきで足を抜き、
父と話をしながらさりげなく柵の上に布団をかけて、
足が柵に挟まりにくくしてくださいました。
それから3人で話していると、
父が体を起こそうとします。
「お父さん、どうしたいの?」
と聞いてもよくわかりません。
とにかく体を支えていると、
父はベッドの上に座り、
さらに柵を持って体を乗り出そうとします。
「わ、お父さん、危ないよ!」
と母と止めようとしていたところ、
「遠くから失礼します。Kさん!」
と父が少し大きい声を出してKさんを呼びました。
仕方ないので再びKさんに来ていただくと、
「Kさんは何組だったかな?」
と、どうも自分が教師をしていたときのことを
思い出して、話し出したようです。
Kさんが上手に話を合わせてくれていると、
そこにYさんという看護師さんが来てくださいました。
すると父はYさんをお世話になった?先生と思ったらしく、
姿勢が伸びて、言葉遣いが丁寧になり、
「○○○○(なんと言っているか不明)、
誠にありがとうございました」
とお礼を言ったのです(^_^)
みんなで大笑いし、
思いもよらぬ楽しいひとときを
過ごすことができました。
本当に、Yさん、Kさんに感謝です。
父のあのように楽しそうな表情を見るのは
本当に久しぶりで、
私は涙があふれそうになりました。
このような日が、あと何日続くのか分かりません。
できるだけ毎日面会に来て、
父との最後の時間を大切に過ごしたいと思います。
その後母を施設に送り届け、
洗濯物を渡し、また洗い物をもらって帰りました。
最近、我が家の洗濯機は大忙しです(^_^)