創造性の4B
シャワーを浴びている時、トイレで座っている時には、机に向かっている時よりも創造性が豊かになるように感じたことはありますか?
僕はとくにシャワーを浴びたり、湯船につかったり、浴室いる時に頭が冴えてくる感覚があります。
「創造性の4B」
「アイデアが生まれやすい場所は
Bathroom(入浴中、トイレ)
Bus(バス、移動中)
Bed(寝る前、寝ている時、起きた時)
Bar(飲酒してリラックスしている時) の4つである」
樺山紫苑さんの『アウトプット大全』によると、「アルキメデスの原理」は入浴中(Bath)、「ベンゼン環」の構造は寝ている間の夢(Bedroom)をもとに発見されたとされています。
4Bに共通していることは、「リラックスしている」「ぼーっとしている」ことであり、「ぼーっとしていること」はアイデアを思いつくためには最適な状態だといえます。
では、ぼーっとしている間に脳内では何が起こっているのでしょうか。
『アウトプット大全』によると、脳内ではデフォルトモード・ネットワークが活発に稼働しています。デフォルトモード・ネットワークとは、いうなれば「脳のスタンバイ状態」であり、様々なイメージの想起し、脳内で「自分のこれからをより良いものにしていくための準備」を整えているのです。
ぼーっとしている時間は実は大切な時間だったのです。
自分の体験に基づいて書くと、先述の通り4Bの中でも特にBathroom(入浴中、トイレ)で最も集中力が高まり、創造性も働く気がします。
ぼーっとしていることに加え、視界が簡潔でほかのことに気を紛らわされないこと、携帯などの電波が侵入不可なことが考えられます。
bathroomが、その他のBと異なるのは、「水」の有無です。水の音を聞くと落ち着くような気がしませんか?
実は、水など自然の音にはヒーリング(癒し)効果があります。自然の音には「1/Fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」という性質があり、その性質によって、私たち人間は心地いいと感じるのです。