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幸せな夢をみた

身体が自由に動いて、やりたいこともなんでも出来るという夢。
出てくる人みんな優しくて、一瞬のうたた寝のような夢だけど、その一瞬がすごく幸せだった。
夢の中の僕は何も失っていなかった。
気付かないようにしているだけで、この『出来なくなった』ということを実は悲しんでいるのかとも思う。

やっぱり夢のワンシーンで出てきたのは、みんなでバンド活動をしていて、僕がミスをするというところ。
ミスをしても、上手くできなくても、劣等感に苛まれてても、やっぱりバンド活動は思い出に、楽しかったとして残ることなんだなと思った。

それが自業自得の自殺未遂でもうできなくなってしまった。
とても喪失感や悲しみが押し寄せてくる。
自分が悪いのは、誰よりもわかっている。
でも、それとこれとは話が違う。
出来なくなった喪失感よりも、そのときそんなに楽しんでやっていたということに涙が出てくる。

過去の映像とか音源とか聞いたとしても、下手くそだな〜とかは思うけれど、なによりもどこよりも楽しんでやっていたと思う。

あんな仲の良いバンド他にいないと思う。
改めて思うけど、仲間でひとつの同じことをするっていうのは、バンド活動以外ないんじゃないだろうか。

それを体験できたってのは、僕の中で宝物だし、無くしたからこそ気付くものもあると思う。
だからみんなにはしみじみとするんじゃなくて『僕、先に行って景色見とくわ』って言えるようになりたい。
そんなバンドメンバーでいられるようにしたいと強く思う。
一番下手くそだったけど、図々しく一番思い入れがあって楽しませてもらった。

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