大学生最後の講義|日帰りもできる京都であえて一泊してみる
この春に(たぶん)卒業予定の社会人大学生です。
わたしはいま、大学最後の授業のために京都に来ています。博物館学芸員資格習得のための実習と講義です。
神戸に住んでいるので、ふだん京都までは基本日帰りです。しかし今回は講義が3日間ということもあって、急遽京都に一泊してみることにしました。
初日の昨日は博物館の見学をしたのですが、京都の底冷えにすっかり体力を消耗してしまっていました。
すると夫が、
「京都に泊まったらいいやん。3日間も通うのしんどいやん」
と、きのうの夜言ってくれたのです。(まあ宿代はわたしが払うんですけどね)
「いいの?」と、夫の言葉に甘え、急いで宿を予約し、急遽京都に一泊することにしました。わーい、うれしい。
旅になると景色の見え方が変わる
一泊する、それはもはや旅。旅ってことになると、話は変わってきますよ。なんだか急に、見える景色まで変わってくるではないですか。同じ京都なのに。
これは、まだ旅になる前の京都点景。
博物館と博物館の間に急いで昼食を取らないといけなかったので、洒落たものは食べずにうどん(570円)を食べ、その後「おじさんの喫茶店ロココ」でコーヒーを飲みながらレポートを書きました。
「すみません、書き物をしてもいいですか?」
とおじさんに言うと、なんと奥の個室に案内してくれました。おかげで集中してレポートが書けました。
「大学に通っているんです」
というと、
「いいことですねえ!」
と応援してくださいました。
コーヒーはなんと250円! しかも、能登半島地震への寄付金が50円含まれています。わたしからも寄付として50円を足さしてもらって、300円。
旅になったあとの京都景色
京都2日目。
この日から気分はすっかり「旅」になっています。
「旅」になったとたん、「京都」がうんと濃くなりました。不思議です。
見慣れた東華菜館の建物も、こころなしかバロックみが強くなったような。
四条大橋もいつもと違って見えるのはなぜ? 旅だから?
大学への道のりも、どこかサスペンス。(山村紅葉的な)
大学から見た夕焼け。
あやかしの街、京都
2日目の授業が終わり、宿泊先へ。あたりはもう真っ暗。
そういえばまだ初詣していなかった。明日の朝行ってみようかな。
またすごいのが出てきました。「万物創造房」ですって。森見登美彦の世界。
いいですね、この独特の世界観。ワクワクします。
う〜ん、妖しい。(褒め言葉)
ザエディスターホテル京都二条
本日の宿泊先は、ザエディスターホテル京都二条。ここ、すごくないですか? 漫画が読み放題なんです。お部屋には10冊まで持ち込めます。
ずっと読みたかった『海が走るエンドロール』と、ゴールデンカムイにも出てきた永倉新八の『新撰組顛末記』(これは本です)、手塚治虫の『新選組』
『海が走るエンドロール』は、65歳の女性が美大に入って映像を学ぶ話。ずっと読んでみたかったんです。
主人公の女性の葛藤に、ほんと共感しかないです。
京都、2日目の夜がふけていきます。
「旅」って、ほんとうに、いつもの景色をガラッと変えてくれます。きっとそんななかから学びがあったり、創造のインスピレーションが湧いてくるような気がします。
日帰りができる場所で、あえて一泊するの、すごくおすすめです。