旅先の図書館と本屋さん|富山市立図書館
旅先の図書館と本屋さんにいくのが大好きです。
今回ご紹介するのは、富山県富山市にある富山市立図書館。隈研吾建築としても有名な、富山市ガラス美術館に併設された市立図書館です。
ガラスと異素材を組み合わせた印象的な建物は、隈研吾建築。
立山連邦をイメージした外観だそうですが、まさにこの建物のすぐ前の道から、立山連峰をのぞむことができます。
なかに入ってみると、天井までの吹き抜けが。そこをらせん状に登っていくような、木の板を使用したシャラシャラした感じの内装がとっても印象的。
アニメで例えてもうしわけないんだけど、こういう板状のものを組み合わせたデザインって、NARUTOの小南(コナン)の紙札とか、千と千尋の神隠しのハクの鱗とか、ハウルの黒い羽根とかの「うろこ状・札状のもの」を思い出すんです。シャシャシャーっと、うろこ状のものが集まったり剥がれたりして、いまにも形態変化しそうな感じ。
ほら、まるで、暁の天使と呼ばれていた小南さまが、降臨してきそうな吹き抜けです。小南はわかるひと少ないか。えっと、龍に姿を変えたハクが降りてきそうな吹き抜けじゃないですか?
建物もかっこいいんですけど、ここはちゃんと図書館です。(当たり前か)
1階はエントランス、2階はガラス美術館の入り口とギフトショップ、3階からが富山市立図書館の書架コーナーになります。
この美しい書架。たまりません。ああ、こんなに本がいっぱいある! ワクワク。もうしあわせ!
かっこいい図書館だなあ。こんな図書館が街にあるっていいなあ。賢くなれそう。
で、わたしがこの図書館で何をするかというと、「地域史調査」です。地方の図書館に来たらまず、「地域」「郷土」コーナーを探して、地域史誌を確認するのです。ほら、いちおうワタクシ、歴史文化を研究しておりますのでね。
じぶんの研究に直接役立つかどうかはまあ置いといて、まずはその地の歴史を確認。昼間に訪れた場所で感じたいくつかの疑問を、ここで確認しておきます。その土地の近世の藩名とか、周辺地域の藩の影響力なんかもざっと調べておきます。
それのどこが楽しいねん、って言われるかもしれないんですが、楽しいんですよ。歴史を調べておくと、旅がうんと楽しくなります。でもまあ、そう思うわたしは相当レアなんだろうなという自覚だけは一応あったりするので、旅に同行してくれた夫には、近所のレコ屋(レコード屋)に行っておいてもらいます。彼は旅先のレコ屋にいくのが趣味なんです。それぞれ勝手に好きなことができるB型夫婦の気楽さよ。
時間はあっというまに過ぎます。必要な資料が見つかり、複写もさせてもらって、頃合いを見計らって迎えに来てくれた夫といっしょに、ほくほくで図書館をあとにしたのでした。
ああ、楽しかった。
旅先の図書館、さいこう。
みなさんの街の素敵な図書館、ぜひ教えてくださいね!
富山市立図書館本館
基本データ(※2025.1現在の情報です。最近の情報はHPよりご確認ください)
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