いま日本史を学ぶのが楽しい理由
ずっと世界史が好きだったけど、いまものすごく日本史が楽しい。
なぜかというと、なんといっても舞台が国内だから、行こうと思えば現地に行くことができるし、そしてそれが確実に「現在」に繋がっていることが、くっきりとわかるから。
例えば歴史が、産業や文化や地名なんかに繋がっている。地形や気候にも関係してくる。特に、地場産業や繊維、服の文化などは確実に歴史と繋がっている。
「ああ、これが今のここに繋がっていたのか〜!」「え〜、あれってよく言うけど、ここから来てたのか!」とか、学びながらいろんな伏線を回収して回っている感じがする。
わたしにもともとの「日本史の知識」がないものだから、その「それってこういうことだったのか〜」がたくさんあっておもしろい。
でもいっぽうで、さまざまな地域に行くと、その地域では「当たり前」のことが、全国的にみたらそうでもなくて、じつはその地域独自のものだったりする。
みんなじぶんの住んでいる地域が世界の中心だから、他の地域や過去の「当たり前」は、想像することすらできない。でもそれはそうだと思う。わたしだってそう。でも視点を変えたら、俯瞰をしてみたら、何か新しい発見があるかもしれない。でも、その「どういう切り口で歴史をみていくか」が重要で、そこにはわたしの今までの経験も案外役に立っている。
そうやって、わたしはいまその糸口みたいなものをずっとずっと探しているんじゃないかな。
やっと繋がったと思ったら、そうでもなかったり、見つかっているのに気づいていなかったりしながら。
それが楽しい。
読んだ本や論文も、旅した場所も、これは無駄かなと思ったことも決して無駄ではない。たぶん最終的には全部繋がってくるんだとおもう。今はわからなくてもきっと。(願望)
「つながりますね」「足で稼いで、自分の目で調べるのがいちばんです」と、最近訪れたとある資料館の方もおっしゃっていた。うん、そうあってほしい。たぶんそうなる。
でもその時に、やっぱりベースとなる知識量も必要で。知識がないと、つながるものもつながらないから。
それはもったいない。
だからそこはちょっとがんばりたい。がんばるぞ。
日本史は面白い。もっともっと知りたい。知らないことも多いから、これからが楽しみでしかない。
夢中になれることが見つかって、わたしはしあわせなのかもしれない。