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山の奥の本屋さん

 長いようであっという間だった年末年始休暇…、その最後の日にお友達の記事を見て山の奥にある本屋さんに行ってみた。

この動物がお出迎え【たぶんロバ?】
元々は牛舎だったという建物

 山口県の西北部に長門市という街がある。安倍元首相とロシアのプーチン大統領が会談した事でちょっぴり有名になった長門湯本温泉がある街だ。その湯本温泉からさらに山の方へ進むと湯治場の趣きが残る俵山温泉がある。

陳列してある本は建築関係の本が多いように感じられた
いろんなジャンルの本が置いてある

 俵山温泉街をさらに日本海の方へ進んだところにこの本屋さんはあった。どこをどう見ても本屋さんには見えないところがなかなか良い。

喫茶スペースもある
窓際の置き物もシンプルでフォトジェニック
気持ちまで温かくなる薪ストーブ

 本のほかに雑貨や毛糸なども売っており、温かい飲み物もいただけるスペースもある。流れる時間がのんびりしている。

ポートレートのモデルは妻
GR3で撮るポートレートは近すぎないのが良いと思う
最近持ち歩くカメラはGR3ばかり
喫茶スペースでカフェオレ飲みながら買ったばかりの本をめくってみる
電気と違って手間がかかりそうな薪ストーブ

 薪ストーブで温まった部屋で温かい飲み物をいただきながら買ったばかりの本を少し読んでみた。買ったのは写真家荒木経惟さんと森山大道さんに関する随想録……パラパラと読み飛ばしているうちにここで昼寝がしたいなと思った。もしもこんなスペースが手に入るなら、手間をかけて薪を焚べて温かくなってきたら湯を沸かして温かい飲み物を作り、飲みながら本を読んで眠くなったらうとうとと微睡む、そんな1日を過ごすのもいいなと思わせる居心地の良さだった。

お見送りもロバ一頭
ここが店の出入り口
薪ストーブの煙突がいい
主張しない案内板もいい

 少しの間、異次元、異空間を経験してクルマに乗り込み、ゆっくりと日常の喧騒の中へ帰ってゆく。次の日は仕事始め…、今年もまた多くのしがらみに縛られて生きていかなくてはいけない日々が待っている。

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