きくりん

きくりんです。写真を撮ったりギターを弾いたりバイクに乗ったり古い街並みを歩いたりするの…

きくりん

きくりんです。写真を撮ったりギターを弾いたりバイクに乗ったり古い街並みを歩いたりするのが好きです。とっくに還暦を越えましたが精神年齢と肉体年齢のギャップに戸惑いながら好きなことを続けていきたいと思います。

最近の記事

暑さ寒さも彼岸まで

 ようやく暑い夏が終わって風が爽やかになる頃、ひと月ぶりにバイクのエンジンに火を入れた。たっぷりと朝寝を決め込んでいたので遠出をしている暇はない。幸い田舎暮らしなので少し走れば気持ちよく流せる道には事欠かない。  最初の通過点を秋吉台のカルストロードと決めて田舎道を快走する。バイク乗りは目的地を点ではなく線で決定することが多い。どこへ行くか?よりもどの道を走るか?という事のほうが重要なのだ。道中行き交うバイク乗りたちはやっと暑さから開放されて気分が高揚しているのがよくわかる

    • 手術〜ICU 闘病備忘録1

       朝9時に手術室に入り目が覚めたのが23時だった。最初に妻の顔が見えてその次に妹、そして執刀医の先生の顔が見えた。みんな微笑んでいたのでとりあえず手術は成功したんだなと思った。14時間もの間執刀してくれた先生にはもちろん感謝の気持ちしかないけれど、それ以上に無事を祈りながら待ってくれていた妻、郷里から5時間余りの道のりを運転して駆けつけてくれた妹が、どんな気持ちで待っていてくれたかと考えると頭の下がる思いだった。が、手術が終わったばかりのICUでの面会は長い時間が許されるはず

      • 山寺や ひっそりと濡れる 彼岸花

         字余りである。  最近、NHKで坂の上の雲が再放送されている。伊予松山を故郷に持つ僕は中学校の1年と2年を松山城の二の丸にあった中学校に通った。今は史跡公園として整備されているこの学校は、もともと陸軍の病院だったという話を聞いたのを憶えている。2階の床から1階が見えるような当時にしてもおんぼろな木造校舎だったが校門だけは立派だった記憶があって、通学路はそこを目指す登り坂できっと視線の先にはぽっかりと空に浮かんだ雲があったに違いない。というわけで、今日のお題は子規にあやかっ

        • 地図と写真集

           先日、萩に見に行った写真展で注文した写真集が届いた。  ワクワクしながら封筒を開いてみると、お礼の絵葉書とともに写真集が4冊…、さっそく開いてみる。冊子がエリア毎に整理されていて一冊目は中央アジア、次が中東、それからヨーロッパ、最後はラテンアメリカへと続く。ページを開くと、まず国名が横文字で書かれていて、これが何語なのか分からないが、簡単にローマ字読みができないし、通称ではなく正式な国名なのか、それすらよく分からない。しかたがないのでタブレットを傍に置いて国名を検索して世界

        暑さ寒さも彼岸まで

          秋のこころは…

           ものを書きたいと思うのはいつも夏から秋へ季節が進む頃だ。  この頃に感じるそこはかとない寂しさ、哀しみ、不安、秋のこころと書いて愁いという心持ち、この正体不明な感情を文章に表してみたいと毎年思うのだが僕の拙い文章力で表し切れるものではない。  そして昨今の異常気象のせいで、こんな感情が現れる季節がずいぶんと後ろ倒しになってきている。  吹き抜ける風が爽やかになり、しとしとと小雨など降れば愁いに浸る絶好の演出だが、どうしたものか風が吹けば台風の暴力的な風、雨が降れば日常の営み

          秋のこころは…

          城下町の写真展

          先週の休日に思いついて萩の城下町へ出かけてきた。お知合いの奥様がバックパックを背負って世界を旅してまわり、その時に撮った写真展をするという記事をFacebookで見たのでそれを見せてもらおうという目論見だ。 おまけにその会場は大学時代に一つ先輩だった女性が営むお店で、城下町を訪れたらちょっとした世間話や近況報告をするのも楽しみの一つだった。 なにぶん暑い盛りだったので会場へ着いたらまずは冷たいものをと思い喫茶室に座る。窓が庭に向いて開いており、洋風の格子の向こうには百日紅

          城下町の写真展

          自己紹介|はじめてのnote

          初めまして。この度、noteを始めることにしましたきくりんと申します。 noteを始めようと思ったきっかけは…、最近のSNSの広告の多さ、読みたくもない記事を読ませられる、つい広告に引っ張られて貴重な時間を潰してしまうなどいろいろな苦痛を感じるようになったことです。 まぁ、自分の意思が強ければ、あるいは広い心を持つことができればこれらの苦痛はほとんど解決することと思われますが、そろそろ先が見え始めた人生、あまり寄り道をしている暇はありません。ということで、日々想うことなどを徒

          自己紹介|はじめてのnote