ないものねだり
最近、「これ、欲しいな」「買おうかな?」と思って街のお店で探してみたり、ネットショップを検索したりすると、欲しいものに限って在庫なし、入荷待ちなどと購入意欲を削ぐお知らせが出てくる。それも希少な骨董品だとかお宝などではなく、立派にカタログに載っている現行商品が…、である。たまに見つけると、その商品は正規の流通経路ではなく、定価よりもはるかに高価で尚且つ新品でも不具合があった場合の対応はしない、その場合にはメーカーに問い合わせろとか、およそ商売をする態度ではない。
少し前のバイクがそうだった。販売店には新車よりも高い中古車が堂々と売られていて、とても買う気にはなれない。そして今はカメラ…。人気機種は発表と同時に予約を入れないとまず手に入ることはない。これってメーカーがわざと生産を制御しているのか?と疑いたくなるような状況だ。それとも販売数予測もできないのか?それに加えてすごく高価だ。まあいろいろと訳はありそうだけど、日本の工業はどこへ向かっているのだろう。
で、本題のないものねだりは欲しいカメラが買えないということではない。欲しいカメラが作られないということだ。僕は実のところコンデジが大好きで、一眼レフを買ってからも手には必ずコンデジを握っていた。レンズ交換式のカメラはほんの2年ほど前にFujifilmに乗り換えるまではフォーサーズの頃からOLYMPUS一筋でコンデジもOLYMPUSが多かった。
フォーサーズ、マイクロフォーサーズというフォーマットは大きなセンサーのカメラを使う人からはいろいろと悪口を言われたものだが、僕は大きなセンサーを持つカメラに負けたと思ったことはない。っていうよりも気にしたこともない。Fujifilmにマウント替えしたのはフィルムシミュレーションが使ってみたいという、それだけのことだ。
ましてや趣味の世界、自分の気に入ったものを使えばいいと思っているし、他人様の趣味にとやかく言う気など全くない。
また話が脱線してしまった。で、僕の欲しいカメラはOLYMPUSのXZシリーズの後継機、4/3センサーでi.zuikoの3倍ぐらいのズームレンズ、無理なら換算35mmくらいの単焦点でもいいんだけどな。僕はスナップ写真は好きだけど瞬間を狙うのは苦手で、撮る時はきっちり構えて水平も出してピントもしっかり合わせる方なのでGRほどの俊敏性はいらない。その代わりE-P1のようなデザインでE-PLシリーズ程度の大きさで…。こんなコンデジが欲しいなと思う。XZシリーズは全部買ったけどXZ-1が一番良かったな。XZシリーズが終わってSONYのRX100も使った。AFの性能も良く写りも良かったけどときめきがなかった。XZシリーズの前に使っていたRICOHのGX200は楽しいカメラだった。少し暗くなってISOが上がると盛大にノイズが出たけど、昼間撮る分にはいい絵を吐き出していた。でもGR4を待つ方が現実的だろうなぁ。ミラーレス一眼は…、レンズ沼にハマりやすい性格だからもう今のままでいいかな。
カタログモデルが手に入らないのは悔しいだけだけど、出そうにない欲しいカメラを妄想するのは楽しいものだ。僕の道楽に使う道具の中でバイクとギターはこのままで充分、ただ乗る機会と弾く機会が天候や体調に左右されるのがつらいところだ。暖かくなったら花見ツーリングにも行きたい。ライブでストレスなくギターを弾ける体調も欲しい。ないものねだりは当分続きそうな感じなのである。