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原点回帰とその先に、、、一口サイズのフルーツサンド

フルーツサンドバブル

フルーツサンドと言えば、手軽に楽しむスイーツとして、人気を博した。
新型ウイルスの流行と共にテイクアウト需要に拍車が掛かり、持ち帰り専用のフルーツサンド専門店が登場する等、正にフルーツサンドバブルと呼べる程だった。特に人気だったのが、過度な程に厚く切られた果実を挟んだ高級フルーツサンド。ひとしきりのブームが去った今、フルーツサンド、もといサンドウィッチとは何なんのか?もう一度考えて見よう。

サンドウィッチの歴史

少し雑学の様な話になるが、サンドウィッチはカードゲームを楽しみながら、片手で摂れる食事として、肉をパンに挟んで食べるスタイルがイギリスで誕生した。それを最初にしたのがサンドウィッチ伯。
その名から現代のサンドウィッチとなった

フルーツサンドの歴史

明確な誕生起源等は不明だが、フルーツサンドは日本で誕生した、独自のサンドウィッチだ。昭和30~40年代頃から、喫茶店で提供され始めたのが起源とされている。

フルーツサンドの考察

これは仮説だが、フルーツサンドが誕生したのは関西方面では無いだろうか?関西の喫茶店にはミックスジュースの文化がある。
お店ごとに独自のレシピが存在し、地元の人に愛されている。
ミックスジュースを求めてお店を巡るマニアも存在する程だ。
そんなミックスジュースだが、共通して使用されるものがある。
それは、果物の缶詰だ。この缶詰を使用して、フルーツサンドが誕生したのではないだろうか?
もし、そうだとするなら、缶詰を使ったフルーツサンドは現代のそれとは異なる味わいとなる。
一番大きな違いは、その食感だろう。ご存じの通り、缶詰でシロップ加工された果肉は非常に柔らかい。パンと一緒に口に入れた時、果肉も一緒に噛み切れた事だろう。
図らずも当時のフルーツサンドはパンとの調和が出来ていたのではないだろうか?その様に思えてならない。

パンと果実の調和

先述した通り、元来のフルーツサンドはパンとの調和がなされていた様に思う。SNSはおろか、インターネットが存在しない時代のフルーツサンドは、ただただ手軽に楽しめる甘いサンドウィッチだった。
これは好みの話なので、多様な意見が有ると思うが、私は果肉の大きなフルーツサンドやフルーツケーキがあまり好みではない。
パンやスポンジケーキと一緒に果肉を口に入れた時の果肉の硬さが気になってしまうからだ。

とにかく美味いフルーツサンドを

以前ご紹介した「季節のミックスサンド」。
それと同時に作ったのが今回の一口サイズのフルーツサンドセットだ。
「季節のフルーツサンド」ではフルーツサンドの具材が果実である意味を徹底したが、今回のミニフルーツサンドは「片手で楽しめる手軽さ」を徹底した。一つの容器に6種類、12ピースを詰め込み、色んな種類を少しずつ食べやすい大きさでご用意した。
見た目こそ地味だが、今回程自信を持ってお勧めできるフルーツサンドは
過去に無い。


季節のミックスサンド


一口サイズのフルーツサンド

原点回帰とその先に

サンドウィッチやフルーツサンドの歴史を紐解き、その原点に立ち返る。
今回の新作フルーツサンドのテーマとしたのがこれだ。
新作の「季節のフルーツサンド」も「一口サイズのフルーツサンド」も
サンドウィッチが持つ本質的な部分を抑えた出来となったと自負している。
本質を疎かにしない限り、一過性の流行に左右されない物になると信じている。時代を超えて根強く愛されるフルーツサンドとなる事を願っている。



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