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発信力を高めたいならSNS上に「人格」を生み出そう

 最近、WEBでの情報発信を多めにしています。

 ツイッターだけでなくnoteでも思ったことや考えていることを伝えるようにしてから、フォロワーさんがよく反応してくれるようになった気がします。「いいね!」をしてくれたり、コメントをくださるようになったのです。

 それは、「竹村俊助」という「人格」がフォロワーさんのなかに生まれ始めてきたってことなのかなと想像します。発信すればするほど、ぼくの考え方、性格、世の中の見方などが伝わっていき、「輪郭」がハッキリしてきたのではないかと思うのです。

SNSでは会ったことのない人にも感情を抱く

 不思議なことにSNSを見続けていると、会ったことのない人でも「この人はやさしいだろうな」「あの人は怖そうだな」「この発言はあの人らしくないな」などといった思いを抱くようになります。

 たとえば、はあちゅうさんや田端信太郎さんに会ったことがなくても、無意識のうちに「こういう人だろうな」というイメージが生まれているはずです。それは「人格」と言っていいでしょう。

 情報発信を続けていると、受け手の心のなかに「人格」がつくられます。そして人格に対して人は「感情」を抱くようになります。「好きだな」「嫌いだな」「信頼できそうだな」「ちょっと苦手だな」など。その先でファンが生まれたり、アンチが生まれたりするのです。

 企業のアカウントも「人格」があるものはユーザーの反応もいいでしょう。シャープとかタニタのアカウントは、その発言から「体温」を感じますし、なんとなく「中の人」の人格がわかるので反応しやすいのです。一方で、建て前っぽい情報発信や自社の宣伝だけで、中の人の顔が見えてこないと反応は悪いでしょう。

 人は人に感情を抱く。よって「人格」をいかに受け手に伝えられるか、が発信力に影響してくるのではないでしょうか。

看板に「日記」を書いているお店

 会社に行く途中、ある料亭の前を通ります。その店先には立て看板があり、店主はそこに毎日、日記を書いています(日記と言っても一行くらいの短いものです)。これまでの日記の情報を整理するとこんな感じです。

・20代で九州から東京にやってきて、ひとりで店を開いた
・九州のお母さんからは野菜がよく送られてくる
・最近、若いお手伝いの子が入ってきて助かっている
・休みの日には料理の勉強のため食べ歩きをしている

 これだけの情報が頭に入ると、ぼくのなかにはすでにこの店主の「人格」が形成されています。「ああ、若いのにひとりで上京してがんばってるんだな」「今日は予約でいっぱいになったんだ、よかったな」と無意識のうちに思っている自分がいるのです。

 店主はどこまで計算しているかわかりませんが、結果的に大成功でしょう。裏のストーリーを共有し、人格をお客さんに伝えることで、応援せざるをえなくなるのです。

「人格」にファンがつく

 以前、「差別化という言葉を聞いたら疑え」という記事を書きましたが、こうして「人格」を出していけば、結果的に「いい意味での差別化」になり、ブランドになっていくのではないかと思います。

 スターバックスもスタートトゥデイもパタゴニアも、ブランド力の高い会社には「人格」があります。スターバックスは「オシャレでセンスがいい」。スタートトゥデイは「やんちゃでカッコいい」。パタゴニアは「自由で遊び上手」みたいな感じです。

 最近はビジネスが高度になりすぎて、もはや商品の質では差がつきにくくなっている気がします。よって「人格」を伝えることでファンになってもらうことが有効なのかもしれません。

 前述の料亭のように看板に書くのも手でしょう。そして言うまでもなく、ツイッターやnoteは人格を伝えやすい強力なツールです。YouTubeなどの映像メディア、Voicyなどの音声メディアも、まさに人格そのものを伝えられるので有効でしょう。

 発信力を高めるためには、受け手に「人格」を形成する。それが有効なんじゃないかなと思った話でした。

(あ、でも、ファンをつくったり、ブランド化するには、その人格が「愛される人格」である必要がありますね。ま、そこは生き方の問題でしょうかw )

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