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SNSでは「何を言わないか」を決めよう
Twitterやnoteでは「何を書くか」ということにみんな頭がいきがちです。でも、実は「何を書かないか」を決めることもけっこう大切なんじゃないかなと思っています。
今日は「SNSでは何を言わないかを決めよう」というテーマでお話しします。
アカウント運用は、雑誌のように
ぼくはTwitterやnoteなどを使って人を集めて、ブランドを作っていくうえで「雑誌のように運用する」ということを提唱しています。
「雑誌のように運用する」というのはつまり、みんなの役に立つようなテーマを決め、自分なりの世界観を構築して、それに基づいて発信をしていくということです。
人気の雑誌はテーマやターゲットが決まっていて、その雑誌独自の世界観があります。
「週刊文春」には「週刊文春」の世界観、「BRUTUS」には「BRUTUS」の世界観、「CanCam」には「CanCam」の世界観。そういう世界観があるから、そこにファンが付いてブランドとして育っていくわけです。
それは自分のアカウントの「世界観」に合っているか
Twitterやnoteは、自分の判断で自由にコンテンツを出すことができるので、ついつい余計なことを書きがちです。
たとえば時事問題にみんな飛びつきますよね。森さんの問題発言とか、芸能人の不倫報道とか、センセーショナルな事件や事故など。
そういうものには感情が起きやすいので、ついつい言及しがちになります。しかし、もしその発言が作っていきたい世界観と違うものであるなら、そこは「書かない」「発信しない」という選択肢をとることです。
もちろん個人的にやるアカウントなので、別に何を言っても責任をとれるなら問題はありません。
ただ「自分なりの世界観を作ってアカウントを育てていきたい」「他とはちょっと違う空気感で勝負したい」というのであれば「何を書かないか」を決めておくのが大事なんじゃないかなと思うんです。
これ、雑誌におきかえるとわかりやすいです。
たとえば「BRUTUS」をめくっていたら急に政治家への批判が書いてあったらどうでしょうか? 素敵なファッション誌を読んでいたら、急に芸能人の不倫情報が出てきたら……?
そういう雑誌は人気が落ちていくはずです。
ただ、自分のアカウントではそういうことをけっこうやりがちなんです。
悪口や愚痴は「脳内汚染」につながる
「何を言わないか決める」という話で行くと、悪口とか愚痴も書かないほうがいいでしょう。あたりまえですが。
ぼくは会社員時代、けっこう会社の悪口……ではないけど、ちょっと皮肉っぽいことを書いてみたり、仕事で納得いかないことがあるとついついTwitterに書いてしまったりしていました。でもたいていその後、会議室に呼ばれて怒られるのがオチでした。
なので書かない方がいい。それに、会社の悪口が書いてあるようなアカウントを「フォローしたいな」という人もいないでしょう。ブランディングの観点からも書かないほうがいい。
悪口や愚痴を書くと、メンタルにも影響します。
誰かの悪口や日々の愚痴を書いていると、その言葉がいちばん影響するのは「自分の脳」です。人は、自分が使う言葉に影響される生きものです。
悪い言葉を使っていると、その言葉によって自分の脳が汚染されてしまうんじゃないかと思うんです。
逆にいい言葉を使っていると脳もハッピーになります。……って、ちょっとスピリチュアルっぽい話ですが、けっこうリアリティはあるんじゃないかなと思います。
ふだんから「楽しいな」とか「ありがとう」とか言っている人は、だんだんハッピーになっていきますし、普段から「ムカつく」とか「つまんない」とか言ってると本当に毎日がつまんなくなっていきます。
プロフィールどおりの人になっていく
あと、けっこう影響が大きいかもと思っているのが「プロフィール」とか「アカウント名」です。
たとえばアカウント名とかプロフィールに「ダメダメな人生」みたいに書いていると、本当にダメダメな人生になっていってしまう気がします。
なぜなら、毎日毎日SNSを見るたびに「ダメダメな人生」という言葉が飛び込んでくるからです。自分は「ダメダメな人生」だと毎日自分に刷り込むようなものですし、まわりの人も「この人はダメダメな人生なんだな」と認識するようになってしまう。
「嘘から出た真」ということわざのように、本当にダメになってしまう可能性がある。アカウント名やプロフィールにマイナスな言葉を使っていると、結局マイナスな言葉を自分に言い聞かせることになり、現実化するリスクが高くなります。
裏返すと、いい言葉を使えばそれも現実化する可能性も高くなります。自分のことを「天才」「最強」とかまで言わなくてもいいかもしれませんが、自虐的にマイナスの言葉を使うよりはよっぽどいいかなーと思います。
……というわけで、今日は「SNSでは何を言わないかを決めよう」ということでお話ししてみました。