仕事が一瞬で終わる「ブロックしてバーン」を広めたい
「ブロックしてバーン」とは何か?
うちの社内では「ブロックしてバーンしたら?」という言葉がよく出ます。
「ずっと原稿に向き合っていてなかなか形にならない……」
「どうにも原稿のラストがうまく決まらない……」
そうやって社員がモヤモヤしているとき、僕は「じゃあ2時間ブロックしてバーンってやったら?」と言います。
「ブロックして」というのは時間をブロックすることです。「それだけをやる時間」「それだけを考える時間」を決めて、ブロックしてしまうのです。そうやって仕事を閉じ込めて、それだけに集中する。すると「バーン」と仕事が終わります。
これが「ブロックしてバーン」です。
「ブロックしてバーン」の何がいいのか?
①仕事が一瞬で終わる
ブロックしてバーンすると何がいいのかというと、仕事が一瞬で終わることです。……まあ、正確に言えば、一瞬では終わりません。数時間かかるのですが、体感的にはめちゃくちゃ集中するので「一瞬」です。
現世と隔絶する感覚。精神と時の部屋に入って出てくる感覚です。
時間をブロックして、仕事にガッと集中すると、一瞬でバーンと終わります。2000〜3000文字の原稿なら2時間ほど。1万文字くらいまでの原稿なら「3時間×3回」をブロックしてバーンと集中すれば終わります。
②ストレスがなくなる
ストレスは、僕の体感からすると「迷っているとき」に発生します。
「これどうしようかな〜」「ああ、これやるのイヤだな〜」「で、今何すればいいんだっけ?」みたいに迷っているとストレスが溜まっていく。
もしくは「これをやるはずだったのに、上司から呼ばれて予定崩れちゃったよ〜」「早くあれをやりたいのに、ぜんぜん仕事が上がってこないよ〜」みたいなときにも溜まります。
逆に「これをやるんだ」と決めて、それに集中できているときはストレスにはなりません。むしろ爽快で気持ちいい。「ブロックしてバーン」しているときは、やることは決まっているし、邪魔も入れさせないので、ストレスは溜まらないのです。
「ブロックしてバーン」の基本的なやり方
①時間をブロックする
まず「◯時〜◯時までは△△をする」と決めます。
そして、できれば紙のスケジュール帳に□でガッチリ囲ってブロックします。(こうやって視覚化するのが案外大切です。)
時間を四角で囲ったら「ここは、もう、絶対に、他の仕事は、入れないぞ!!」と強く意志を持つことが重要です。
②他人の邪魔を入れさせない
ブロックしたら、その仕事以外のことはしてはいけません。
「Aという仕事をする」と決めたら「ごめん、Bの仕事をやってほしいんだけど〜」という上司の声を聞いてはいけません。「そういえば、あれやっておかないと……」と思ってもやめてはいけません。
それだけをやるのです。
邪魔を入れさせないコツはいくつかあります。
ひとつは場所を変えること。自分のデスクだと邪魔が入るなら、会議室にこもる。もし許されるのであれば喫茶店とかファミレスにこもる。そうやって「それだけをやる」環境を作り出します。
場所を変えることができない場合も「いまからブロックしてバーンするので邪魔しないでね」とまわりに言っておけば邪魔しづらくなります。
ネット環境から離れることもコツです。プログラミングなど、ネットが欠かせないときは難しいですが、僕の場合、原稿を「ポメラ」という小さいワープロに、該当する原稿だけを入れてこもります。(当然スマホも置いていきます。)ネット環境を遮断すれば、誰も邪魔することはできません。
「いつ、何をするか」を決めよう
生産性が下がるのは「迷っている時間が長いから」です。
たとえば僕の場合、「明日の11時〜12時はこの仕事をやる」と決めています。だから、その時間になったらさっと始められます。
でも決まっていないと「さて、何を何やろうかな……あれやろうかな? いや、これをやろうかな」と迷ってしまう。迷っているうちにメールが来て、それに対応したりしていると、 グダグダやってるうちに1日が終わります。
だから、予め「何をするか」を決めて、時間を「ブロック」しておくことが生産性を高めるうえでも非常に重要なんです。
あなたの「ゴールデンタイム」はいつ?
そのとき「自分の性質に合ったブロックの仕方をする」というのもポイントです。
僕は昼に集中できるタイプです。20代は夜型だったので22時くらいから集中できる体だったのですが、今のゴールデンタイムは11時から14時くらいになりました。
自分のゴールデンタイムはいつなのかを把握して、自分の性質に合わせてブロックしていくと、ちゃんと「バーン」できます。
僕の場合、午後は作業の集中力が落ちるので、会議だったり取材だったり打ち合わせだったり、人と会う時間にあてています。
集中できない時間に作業の時間をブロックしたり、逆に集中時間に打ち合わせを入れてしまったりすると、すごくもったいないと思います。
中長期プロジェクトにこそ「ブロックしてバーン」は有効
急ぎの仕事については自然と「ブロックしてバーン」をやっている人が多いと思うのですが、実は「ブロックしてバーン」の真の価値は「緊急ではないけれど、中長期的に重要なこと」がちゃんと進むということなんじゃないかと思っています。
人生の質は「緊急ではないけど重要なこと」にいかに時間を割けるかで決まります。たとえば「英語を学ぶ」とか「資格を取る」とか「社員を育てる」もそう。そういう部分に時間をいかに割けるかーー。
「ブロックしてバーン」の達人になれば、こうした「ついつい後回しにしがちだけど大切なこと」もちゃんと進むようになります。「今日の19時〜20時は英単語を覚える」「明日の11時〜12時は部下と話し合う」みたいに。
中長期的に重要なことも1日の中の数時間をブロックしてバーンできる人が人生を大きく変えていけるのです。
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