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貧乏ギバー

 私が「ギバー、テイカー」という言葉を知った時に考えたことである。

  • ギバーは人に与えることを考えている人

  • テイカーは人からもらうことしか考えていない人

 短期的にはテイカーが得するが、長期的にはギバーが豊かになってテイカーが貧しくなる。ということらしい。

 ギバーをやるから豊かになれるのか、それとも豊かだからギバーがやれるのかは分からないが、私はギバーという言葉を初めて知った時に「人に与えて自分も豊かになる人」よりも「人に対していろいろ時間やお金を使ったりはいろいろやっているけれど貧しい人」をイメージしてしまった。
 「貧乏ギバー」と呼ぶべき人が私の周りにけっこうな割合でいて鮮明にイメージしてしまうのだ。
 
 彼らの特徴を挙げるとすれば

  • 謎の人脈をたくさん持っている。※人脈の発生源は不明、秘訣は絶対に教えない。

  • その人脈を維持するために謎の会合を山のように行っている。

  • 作り上げた人脈はその人を助けてくれない。

  • 他人のためにいろんな活動をやっている。

  • 人生の中で何が欲しいのかがよく分からない。

 私だって「他人のためにいろんな活動をやっている。」ように見られている要素もいっぱいあるし「人生の中で何が欲しいのかよく分からない」人に誤解されることもある。
 確かに活動はいろいろやっているけれど「自分と他人のため」だ。明らかにコスパが悪いと思った活動はすぐやめている。やることが数か月単位で変わるので「何が欲しいのかよく分からない人」に見られるのは仕方がない。

 貧乏ギバーの活動への執着は凄まじい。お金はそんなに使えないが時間や労力は凄まじいペースでギブしている。ギブされた側の人はあまり大して感謝していない。モノやお金をもらうと感謝しているふりぐらいはしてくれるけど、時間を使ってくれたりサービスだと「もらって当然」みたいな顔をしている人が多い。結果的に近しい友人のLINEグループでSOSを出す事態になってしまう。
 
 「コスパが悪いので活動を変えましょう」なんて口が裂けても言えない、ケンカになるから。やってきた活動を変えると今まで投資した労力が無駄になってしまうと考えてコスパの悪い活動を見切れない。コンコルドの誤謬になってしまう。人生の大部分のエネルギーをそこに投資してしまった手前、そう簡単には引けなくなってしまう。

 「ギバーは楽しくほどほどに、与える相手はきちんと選ぼう。」ぐらいの事しか言えない。それで私が切られてもそれでいい。
 


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