#13 【Forms】気付きや感想の共有
学習指導要領が改訂され、全ての教科等の目標及び内容が、「知識及び技能」、「思考力、表現力、判断力等」、「学びに向かう力、人間性等」の三つの柱に再整理されました。各教科の目標達成に向け「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を行うこと、その際には、各教科の「見方・考え方」を働かせ、学習の過程を重視して充実を図ることが求められています。
また、学習評価についても、教師の指導改善につながるもの、児童生徒の学習改善につながるもの、児童生徒が学習したことの意義や価値を実感できるようなものとなるよう、充実が求められています。
そのため、学習の最後に「学習を通して気付いたことや考えたこと」などをノートに書かせたり、発表させたりしている先生方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Microsoft Formsを活用した「主体的・対話的で深い学びの実現」の一助となる、気付きや感想等の共有方法について、ご紹介したいと思います。
1 フォームの作成
以下のような記述式のフォームを作成します(図1)。
学習してきたキーワードを示すことで、気付きや考えをまとめることが苦手な児童も、考えをまとめやすくなります。
2 気付きや感想の共有
教師の端末をモニター等に接続し、解答のレビュー画面を拡大表示をしておきます。すると、児童からの回答が送信されるたびに、最新の回答や多く使われている言葉が画面が以下のように表示されて、リアルタイムで変化していきます(図2)。
モニターに表示されていく記述をもとに、児童の気付きや感想を共有し、多様な意見に気付かせることで、考えを深めさせることができます。
この画面では回答者(児童名)が出ないので、考えを発表することが苦手な児童も進んで取り組むことができます。また、考えをまとめることが苦手な児童も、画面のキーワードを参考に、考えを整理・比較しながらまとめたりすることができます。
3 児童一人一人の回答確認
【詳細】をクリックすると、以下のように一人一人の回答を確認することができます(図3)。また、回答者名(児童名)も一覧表示されるので、評価をするために活用することもできます。
4 最後に
これまでは、授業後に全員分のノートを集めて、一人一人評価をしてきました。しかし、次の授業までに返却しなくてはならないため、とても大変な作業でした。今回の授業実践は、授業改善だけでなく働き方改革にも大きく繋がります。
今後も授業改善や働き方改革に向けて、効果的な活用方法を模索していきたいと思います。
子どもたちの深い学びの実現、教員の働き方改革の推進に向けて、ともに頑張りましょう。