鷹取ゆう講演会ありがとうございました!
こんにちは。
鷹取ゆうです。
11月8日(金)に博物館漫画家 鷹取ゆうの初めての講演会が明治大学で開催され、無事に終了することができました。
たくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
自分自身、初めての講演会であったため、お見苦しい部分もあったかと思います。
ですが、自分のこと、作品のこと、博物館の裏側のこと、漫画では描き切れなかった想いなどを来場された方々にお伝えできたのではと思っています。
講演会に携わってくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。
講演会自体のご依頼はBOOK MEETS NEXT実行委員会様から数ヶ月前にいただきました。
<BOOK MEETS NEXT>
表に出ない作家さんも少なからずいらっしゃると思いますが、自身は少しでも広く博物館の魅力を伝えられれば、また学習の一助になればという思いから、講演を引き受けました。
そして主に明治大学博物館学生広報アンバサダーの方々によって準備が進められました。
<明治大学博物館学生広報アンバサダーの活動内容に関する記事>
事前に1時間の講演に収まるトークテーマ案をいただき、話す内容を考えました。
開催一ヶ月前くらいからは頻繁にやり取りをし、調整していきました。
講演では主に自著『ただいま収蔵品整理中!』の本編カットが使用されるため、版元の河出書房新社様に素材提供等協力していただきました。
初めての講演会なので、余裕を持って行動したかったのですが、同時期に連載漫画の執筆を行っていて、ひと段落したのが、講演会前日の朝だったため、そこから大慌てで準備を進めました。
事前に話す内容は決めていましたが、それについて深く質問されると即答できない、記憶が薄れている知識や情報があったため、問題ないよう改めて調べ直したりしました。
そんなこんなでいざ当日、余裕をもって行動したかったのですが、前日までバタバタしていたこともあり、集合時間ぎりぎりの会場到着となりました。
ホール入口には、講演会のポスターが掲示され、10名ほどの方々が受付準備をしていました。
「あ、こんにちは、鷹取ゆうです。本日はよろしくお願いします。」とお声掛けすると
「鷹取ゆうさん、入られました~」と声があがり、ホール内に案内されました。
壇上には、講演の進行を担当する学生広報アンバサダーのお二人が準備をしていて、お互い自己紹介しました。
お二人のうち、一人はずっと講演会内容のやり取りをしていた方で、ここで初めて会ってご挨拶しました。
マイクテストや進行の段取り、壇上の照明位置調整等を30分ほど行いました。
開場時間(18:00)が近づいたため、一旦学生広報アンバサダーのお二人と明治大学博物館へ移動。
そこで、トーク内容打ち合わせ(という名の博物館関連の雑談)を行い、開演時刻が近づいたため、再びホールへ移動。
先程の下見では広々としていたホール内には、たくさんの方が着席されていました。
自身はすぐに登壇できるよう最前列に着席し待機。
「あ~、ほんとに始まる…」
と思いながら話す内容を考えていると、先に登壇していた学生広報アンバサダーのお二人から名前を呼ばれ、いよいよ登壇。
講演会がスタートしました。
トークテーマは以下のとおり
①現在の仕事(博物館関連・漫画家業関連)の説明
・博物館の裏側を書いた本を執筆したきっかけ
・怖い話の方面に進んだ理由
・漫画家を目指した理由
・作品の中で印象的なコマ、シーンのご紹介
②博物館に関わるきっかけ
・展示資料の選び方
・キャプションのこだわり
・準備期間
③原体験としてのミュージアムについて
・博物館展示のどういうところを見ているか
・展示の楽しみ方
└来館者としての視線と、調査員としての視線
④今後のミュージアム体験の展望
・博物館(企画展等)をどのようにして幅広い層に周知させていくか
・学芸員を目指す学生が意識するべきこと
・博物館関連でおすすめの書籍
話す内容に沿って、学生広報アンバサダーのお二人が進行し、そしてスライドを担当する学生広報アンバサダーのお一人がタイミングよく画面切り替えしてくれました。
机があったので、手元に話す内容をおおまかに書いた原稿をおくことができ、比較的落ち着いて話すことができました。
たまに来場者の方々に笑いも起きていたため、面白くない内容ではなかったのかなとひと安心。
講演は1時間5分で、ほぼスケジュール通りに終わることができました。
終演時には来場された方々による大きな拍手があり、こんなにたくさんの方々が来てくださったのだと、改めて実感しました。
依頼を受けたときは1時間前に終わったらどうしようかと心配していましたが、学生広報アンバサダーの方々が考えたトークテーマ数の調整が絶妙で、スケジュール通りとなりました。
今になって、「あの話、こんなエピソードあったな」、「この話、あの話をしていたらもっと分かりやすかったかな」
と思い返す部分もありますが、きっと公演時間が大幅に超過したと思うので、今回の講演内容がベストだったのだと思います。
終演後はホールから夜間開館している明治大学博物館へ移動し、自身に興味を持っていただいた方からお話しであったり、サインを描かせていただきました。
その際、自身がお世話になっている出版社の方々や、『マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル』著者の今井しょうこさんも来てくださいました。
とても嬉しかったです。
また、一緒に発掘調査を参加したり、学芸員をしている友人知人も来てくれていました。
事前に参加するといった連絡がなかった人も何名かいて、驚きました。
でも、とても嬉しかったです。
一部の方からは差し入れもいただき、こちらは作品製作時の糖分補給に活用させていただく予定です。
ありがとうございます!
夜間開館終了後、講演会に携わった学生広報アンバサダーの方々と記念撮影。
当日は主に司会進行をしていただいたお二人と話す機会が多かったのですが、当日の受付や会場設営準備等、自身があまり接することのできなかった
多くの方々が携わってくださいました。
講演会に携わってくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。
そうして、長いような短いような講演会の一日は終了しました。
ご来場になった方々に、自身のこと、作品のこと、博物館の裏側の話等をお話しさせていただき、少しでも博物館の魅力をお伝えできたのであれば嬉しいです。
また、今回の講演の準備をしていただいた学生広報アンバサダーの方々のなかには、学芸員(もしくは外部から博物館を支える職業)を目指す方もいらっしゃると思います。
今回の講演が少しでも将来の参考になることを願うばかりです。
自身は今後も博物館に従事しつつ、博物館関連の作品を執筆し、一人でも多くの方に、博物館の魅力を伝えられたらと思っています。
引き続き、応援のほどよろしくお願いします。
改めまして、鷹取ゆうおよび博物館に興味を持ってご来場いただいた皆さま、講演会に携わってくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。
講演会の様子は明治大学博物館noteアカウントおよびHP、明治大学HP(Meiji NOW)でも記事が掲載されています。
こちらも併せて是非ご一読ください。
さいごに、講演会のなかで「博物館関連でおすすめの書籍など」というトークテーマがあり、以下の書籍をあげさせていただきました。
ご興味があればぜひ一読ください。
①(一応)『ただいま収蔵品整理中!』著:鷹取ゆう
環境があまりよくない郷土資料館を舞台にしているため、多くの博物館と環境が似ています。
漫画以外にも、大学も教えているところが少なく、技術書もほぼない「民具実測」の技法を掲載しています。
②『学芸員の観察日記 ミュージアムのうらがわ』著:滝登くらげ
博物館の裏側全般(展示、事務、就活等)が深くわかりやすく4コマ漫画で描かれています。
作中の環境的に大型の博物館が舞台かと思います。
③『マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル』著:今井しょうこ
遺跡発掘会社に勤務する著者が、遺跡発掘の仕事内容を漫画と文章で解説しています。
考古学専攻の方は特におすすめ。
④『ミュージアムと生きていく』著:大澤夏美
ミュージアムグッズ愛好家の著者と、学芸員の仕事に興味がある高校生と一緒に、
学芸員(文化財修復)、資料調査会社、文化財カメラマン、剥製・骨格標本作成等
博物館に関わる職業の方々にインタビューしていく内容です。
学芸員課程履修中の学生の方々は特に参考になるかもしれません。
<講演会関連>