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Ascendersが考える日本版IMGアカデミー構想
2025年も宜しくお願いします。
10年前にそれなりにいた、日本版IMGアカデミーを作りたい人って今はどれくらいいるのだろうか。
— 橋本貴智 | Ascenders (@0t_t_t_t0) December 13, 2024
2015年〜2025まで多くの日本版IMGアカデミーを作りたいという人を見かけました。上場企業の役員や事業担当者にも会いましたし、有名な経営者やアスリートもいます。実際にプロジェクトが立ち上がっているという話を聞いたこともあります。
私が動き出したのが10年前で、まだ出会ってないだけで、構想を考えていた人は沢山いたと思います。しかし、現在、アカデミーは日本にはなく、アカデミーを作っているという具体的な話も聞いておりません。もし、いましたらご紹介頂きたいです。
Ascenders株式会社の創業は2016年6月9日ですが『Ascenders』の誕生は2015年に遡ることにります。創業に至った経緯については創業ストーリーを読んで頂ければと思います。
Ascendersという名前は、友人F氏と当時IMGアカデミーにいたヒルライアン氏と3人で電話をしていた時に会社名の候補として名前が上がりました。AscendersはIMGアカデミーのチーム名であり、その意味を知り、現地にいた2人から「ここはスポーツする人にとって夢の国みたいだよ」という発言が決め手となりました。そしてそれは弊社のビジョンの由来になっております。
過去にも日本版IMGアカデミーをどう作るかというnoteを書きましたが、実際どこまで進んでるか的な話をしていきたいと思います。
IMGアカデミーとは
IMGアカデミーは1972年テニスコーチのニック・ボロテリーがNick Bollettieri Tennis Academyとして創設され、1987年スポーツ総合マネジメント企業であるインターナショナル・マネジメント・グループ(IMG)が買収、1993年にデビッド・レッドベター・ゴルフ・アカデミーの青少年部門を買収し、後に野球やサッカー、バスケなどのプログラムが追加され2012年に「IMGアカデミー」の社名になりました。2013年にはエンデバー社がIMGを約24億ドルで買収、2023年にはIMGアカデミーを12.5億ドルで“売却”しました。
600エーカー(東京ドーム約50個分)の広さのキャンパスに、テニス選手やゴルフ選手、NBA、MLB、NFL選手など、世界的プレイヤーも使用するトップレベルの施設があり、オフシーズン時には実際に選手が練習に訪問することもあります。さらにはフロリダ州認可校としてのボーディングスクール(寮を併設する中学/高校)やカフェテリア、ジム、ホテルなども併設されています。卒業生の98%がハーバードやスタンフォード、UCLAを含む大学へ進学し、さらにその多くが奨学金を獲得しながらNCAAのディビジョン1を中心とした全米のカレッジで学生アスリートとして活躍しています。いわゆるアメリカを中心に世界各国の育成年代が通う総合型スポーツアカデミーです。
”日本版”IMGアカデミーを作ろうとした場合、全く同じようなものを日本に作るパターンか、いくつかの共通項目があるがオリジナルなものを作るパターンとありますが、弊社は後者のパターンです。共通点として
・総合型(複数の競技)スポーツアカデミーである。
・ボーディングスクールである。
・プロ選手が使うトップレベルの施設。
・世界各国から人が集まる。
・1000人以上の生徒数。
・十分な敷地面積。
・大学への高い進学率。
・1000億以上のバリュエーションがつく。
上記がイメージできる点だと思いますが、加えて細かなKPIや基準はあるにせよ、これが大前提あると思っています。(定義は各個人であると思います)
作るには何が必要か
どうやって作るかと言う議論の中で、0→1で作るか、買収するかというどちらかの方法がありますが、その両方が必要だと考えてます。
用意しなければいけないもの、そもそもなくてはいけないものは
・資金
・土地、施設(設備)
・道具、備品
・スタッフ(人材)
・プログラム(アカデミーの中身)
それぞれをどうやって用意するのか。
先ず資金を調達するには投資で集める金額を決め、投資リターンを設計し、それを実現できる確からしさを見せる必要があります。弊社はアカデミーを100%オーナーでやる気はありませんし、exit前提で考えてます。多くのスポーツアカデミーを作りたいという方はオーナーシップへの拘りやアカデミーの中身の話、そもそもexitを考えていなかったので、そこは明確に違いがあると思います。弊社では資金に関してはファンド設立とライセンス取得に既に動いております。
土地や施設はどうするのか?弊社は既存の施設を活用するという考えがあります。作らなきゃいけない設備もあるかもしれませんが、基本的には既存の施設のリノベーションを考えています。日本にはそれだけ立派な施設が既にあるので、0→1で新しく作るのは投資リターンに見合わないという判断です。問題はどこに作るかですが、アメリカほど土地(広さ)がなく、年中温暖な気候でない違いがあります。しかし、2025年である現代的な考え方と、どの競技をメインでやるかを考えると、そもそも広大な土地に1ヶ所全てを揃える必要性はないと考えてます。今風でかつ、コンパクトで運営に十分な施設と広さを設計しようと考えてます。場所には目星をつけております。
1番の課題は資金でも施設でもなく、スタッフとプログラム(中身)だと思います。これはクオリティが高いか、育成の本質論を語ると方向性がおかしくなるので、そういった組織ではなく、コンセプトとカルチャーを固めて、それに相応しい組織、カルチャーのフィットする十分なスキルをもった専門家で集まったチーム作りが大切です。
プロ養成学校でもなければ、大谷選手のようなスーパースターを輩出することやW杯優勝、オリンピック優勝などを日本代表強化を目的としたアカデミーではありません。結果としてそうゆう選手が出てきたら嬉しいなぐらいです。そして、アカデミーに通う半分以上は海外、特にアジアエリアであると想定していますので、どんな環境で、何が学べて、どんな子が通うのかを想定した設計と事業計画を考えなければいけません。
いつ作るのか
実は2015年に起業する際に2035年に作ると目標を掲げていました。今から10年後に確実に形になるように動いております。10年後にポンっとできるわけではないので、IMGアカデミーがテニスやゴルフのアカデミーを買収して小さく始まったように、アカデミーの運営や施設の運営、様々な検証とチャレンジを増やしていく予定です。
この10年でファンドの設立、大型施設の運営、アカデミーの運営、M&Aを積極的に進めていきます。
結局、日本にこれまでできなかった最大の理由はIMG規模のアカデミーを運用できる組織がいなかったからだと思っています。数十億を投資して作っても、それを回収できなければ誰も投資はしません。アカデミーの中身と経営面、マーケティングとそれぞれ弊社の考えるコンセプトや方向性が同じ人を探しております。是非一緒に日本初の日本版IMGアカデミー、もとい日本初の大規模グローバル総合型スポーツアカデミーを作りませんか?
興味ある方は以下よりお問い合わせください。
会社も運用するスポーツアセットを増やしております。採用も強化してます。スポーツ施設、スタジオ、寮、体育館など様々なスポーツアセットを運用しています。こちらに興味がある人はもぜひお問合せ下さい。
2025年も、よろしくお願いします。
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