上昇志向の今昔
おはようございます!
「坂の上の雲」が再放送されています。
司馬遼太郎さんのこの小説は、
私にとって印象深いものです。
日本の経営コンサルタントとして、
どうあるべきか暗中模索の30歳の頃、
貪るように読みました。
線を引きながら、
組織の問題や参謀のあり方などを
学びました。
さらには、
司馬遼太郎さんが戦争の経験から、
何故こんな国になってしまったのか?
こんな国ではなかったはずだ
という気持ちで、
小説を書き始めたことも知りました。
ですから、
この小説がテレビドラマ化される
と聞いた時は、少し高揚しました。
50歳の頃です。
大ヒットすることを疑っていませんでした。
しかし、いざ番組が始まってみると
それほどの反響ではなかった
という印象を持っています。
大河ドラマが
20%近い視聴率を出していた頃で、
それには及んでいませんでした。
特に若い世代の人の反応が今ひとつでした。
右肩上がりの経済成長が普通であった
私の世代には、
まさしく「坂の上の雲」を目指す上昇志向は
ドンピシャでハマりました。
しかし、バブル崩壊以降、
成熟した社会で育った世代には
ピンとこないのだろうと、
世の中の見方を変える
きっかけになりました。
伸びない市場で、
がんばれがんばれと励ますことの
ハラスメントさを
自覚し始めることになりました。
ハリーポッター、ワンピース、守り人シリーズ、
ELONAゲーム、ノルウェーの森の人気は、
上昇志向とは一味違ったものであることが
気になりはじめました。
社会は変化し、
それに応じて文化も変わるのでしょう。
今日もよろしくお願いします。
安島
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