医療をよりよくしていくアプローチ

おはようございます。

経営コンサルタントの見方があります。

ある会社の経営を見る時に、
「市場」「競争」「自社」の3視点でとらえたり、
「顧客市場」「労働市場」「金融市場」であったり
「顧客」「仕入」「同業」「新規参入」「代替品」等
です。

私もそうした視点で育っていたので
とてもなじみがあります。

一方で、病院経営はどうでしょうか?
一般的な書籍をみると、
戦後から令和までの政策動向、
医療法、医師法、健康保険法などの法律等が
説明の大半を占めます。

法律でつくられている経営です。
とても人工的です。

その理由は、患者さんは弱い立場の人なので、
市場経済に任せると、
医療の値段がひたすら上がってしまうから
だと思います。
命にはかえられないと何十万円も、何百万円も、
ときには億単位の値段となってしまい、
一般の人には手が届かなくなってしまうでしょう。
ですから、国が関与して、
広く医療が受けられるようにするのです。

さて今回の感染症拡大を受けて、
これから医療制度の改善が
進められていくはずです。

医療の内容と医療の費用の課題があります。

医療の内容に関して言うと
社会のインフラとして、
災害、救急、へき地、周産期、小児の5事業と
感染症に集中的に対応するための
大規模病院への医療資源の集約でしょう。

これは、規制をより強化していくことになります。

一方で、医療の費用に関して言うと
お金がありません。
普段の軽度な病気や
人間ドックなどの自費診療部分は
自由経済に近くシフトさせるのが現実的です。
よりよい診療環境を求める人には
高額な差額ベッドを払ってもらうのがよい。
その原資を使って
より公的な医療をまかなうことになるでしょう。

これは、規制をより緩めることになります。

この規制を強化する部分と緩和する部分の
線引きとマネジメントが腕の見せ所でしょう。

規制強化のプロと規制緩和のプロが
手を組まなければなりません。

今日もよろしくお願いします。

安島

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