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青春とは

おはようございます!
 
氷川きよしさんが1年半ぶりに
コンサートを開いた
とは知りませんでした。
 
年末年始は、少し時間があるので、
普段触れない情報に触れることがあり、
良いものです。
 
氷川きよしさんの私の印象は、
キンキラの衣装でおばさまたちから
圧倒的な人気を博している演歌歌手です。
 
関心外の人でした。
 
しかし、
1年半ぶりに表舞台に立った氷川さんは
女性のようで関心を引きました。
 
2000年のデビュー以来
所属していた事務所から
独立もしていました。
 
そして、何よりも生き生きとした表情が
印象的でした。
 
あぁ、そうだったのかと思い、
映像に引き込まれました。
 

 
立花隆さんの「青春漂流」という本の
あとがきを思い出しました。
 
その本は若者の青春時代に関する
インタビュー集です。
 
あとがきには、
遣唐使船に乗り込む
空海の話が書かれています。
 
空海は18歳の時に、京の大学に入ります。
エリートコースです。
 
しかし、ほどなくドロップアウトし、
勝手に頭を丸めた私度僧となり
四国の山奥に入り、
山岳修行者となります。
 
そして、31歳の遣唐使船に乗り込むまで
記録はなく「謎の空白時代」と呼ばれます。
 
そして、遣唐使船で中国に渡り、
一年で無名の留学僧が、
密教のすべてを伝授された
当代随一の高僧となります。
 
その成果は、留学によるものではなく、
その前の「謎の空白時代」によるものだ
と立花隆さんは解釈します。
 
その「謎の空白時代」に、
自分の生き方を見つけ、
自分の人生を自分に賭ける
決意をしたのだと説きます。
 
それを、立花隆さんは「青春」と呼びました。
 
その「青春」は年齢には関係なく、
自分の人生を自分に賭けよう
と決心するまでの、
説明のつかないもんもんとした
雌伏の期間を指すのだと言います。
 

 
氷川きよしさんの
生き生きとした表情を見ると、
この一年半は氷川さんの「青春」
だったのかもしれない
と嬉しくなるのです。
 
60歳を過ぎても
まだ青春時代を終えていない自分を、
情けないと思ったり、
まだ若いなと思ったりの年末です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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