思考のストレッチ
おはようございます!
山極壽一先生の本が好きです。
ゴリラの研究をされています。
そのゴリラは見た目とは違い
温厚で平和を愛するそうです。
勝つことよりも負けないことを優先し、
牝ゴリラや子ゴリラからの信頼に支えられ
リーダーの地位につきます。
しかし、猿はそうではなく好戦的で、
ボス猿の地位を勝ち取ります。
人間も、戦争などせずに
ゴリラのようになろうと説かれます。
そのような山極先生がまた、
書かれていました。
狩猟民族にはお酒が無かったらしいと。
お酒は醸造しなければならないので、
移動する狩猟民族には不向きです。
現代の北米大陸の先住民も、
オーストラリアのアボリジニも、
アフリカのブッシュマンやピグミーも、
農耕民が持ち込んだお酒によって
土地を奪われ、支配されるようになった
と先生は説きます。
確かに山岳部で山に登るとき、
100g単位で荷物を削るので、
お酒は貴重なものでした。
ビールは重すぎて論外で、
アルコール度数の高いウイスキーを
持ってきたメンバーは
仲間から称賛されました。
このように、
時空を超えて眼を開き、耳を澄ませると、
当たり前のことがそうとも限らない
と発想が広がります。
水平線の向こうに
新しい水平線があるように
想像が広がります。
こうした思考のストレッチが私は好きです。
今日もよろしくお願いします。
安島