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若者の突破力
おはようございます!
NHKスペシャルの
「アトム会の32人」
を思い出しました。
アトム会とは、
動燃(どうねん)すなはち、
動力炉・核燃料開発事業団の
一期生の集まりです。
原子力発電を開発し、
日本のエネルギー確保のために、
大きな夢と使命を担った
若者たちです。
その後、
95年のもんじゅの事故を受け、
アトム会のメンバーが
どのような運命を辿ったかを
98年に取材したものです。
大掴みに言えば、挫折の物語です。
その中でも、32人のうち
事務方6人の運命が
私は印象的でした。
彼らは、理科系26人とは違い
技術開発には従事しません。
仕事は
原子力発電という
新しい技術を
社会に受け入れてもらうべく、
社会と技術の橋渡しをすることです。
しかし、
上手くいっているときは橋渡しですが、
上手くいかない時は板挟みです。
それも、原子力の安全技術に
関与することはできません。
できないけれども、
安全だと説明して
回らなければなりません。
そして、その無理が
真実の組織的隠ぺいを
生みだしてしまいます。
1人の方は自死されたそうです。
私はこの番組を見たときに、
すさまじく大変な仕事だと
思いました。
そして、
自分で動燃の職員に渡りをつけて
より詳しい話を聞きに行きました。
その方は、絞り出すように
ごく一部の話をしてくれました。
戦争体験をなかなか口にされない人
のようでした。
*
この話を思い出したのは、
若い事務方の知り合いが、
原子力発電の安全技術のベンチャーに
身を投じることになったからです。
今、原子力には逆風が吹いています。
しかし、
彼はエネルギー確保のために
やはり原子力発電が必要であり、
その安全のために働きたい
と考えていました。
そして、事務方の彼は、
技術開発は同僚に任せて、
自分は社会との接点になるのだ
と話していました。
新アトム会の事務方です。
何時の時代も、
若者が困難をものともせず、
未来に向かって
突き進むのかと深く感じました。
私は彼を応援します。
今日もよろしくお願いします。
安島