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マネタイズという言葉

おはようございます!
 
マネタイズという言葉は定着しました。
 
最初の記憶は、
経営戦略コンサルティング会社での
社内研究会でのことです。

若手が発表で使った時
中堅のマネジャーが、
「マネタイズって(苦笑)」と反応しました。
彼は硬派ではありましたが、
若手に寄り添う中堅でしたので、
彼でも苦笑いしてしまうのか
と思った記憶があります。
 
広まったのは
2000年前後だった気がします。
少なくともバブル期にはなく、
その崩壊後数年も
私の周りにはありませんでした。
 
商売は、物やサービスに基づく便益を、
供給する人と需要する人の間で
意識的にされるものが大半でした。
 
戦後は冷蔵庫、洗濯機、テレビ。
高度成長期は乗用車やステレオ。
バブル期はレストランやディスコ。
 
その後、ネットが普及するに従い、
マネタイズという言葉が必要となりました。
 
便益を受けても
お金を支払わなくて良いですよ
というサービスが増えました。
サイトで情報を読んでも無料で、
その代わり別の人から
お金をいただきますからというものです。
 
例えば広告です。
広告は新聞や雑誌で知っていましたが、
一応、新聞や雑誌はお金を払いました。
足りない分を広告収入で補っている
という感覚でした。
 
しかし、無料でよいというのです。
その代わり、広告を見てもらったり、
あなたの購買行動やサイト閲覧行動は
他の人に渡しますとなりました。
 
それが普通になると、
ただで人を集めるのはよいが、
どうやってお金を稼ぐのか?
という視点が大切になり、
マネタイズという言葉が使われ始めました。
 
ただ、私の世代は、
お金と性の話は表立ってしないという
道徳とそれに基づく躾がありました。
 
その感覚からすると、
マネタイズって、
もう少し品のある言い方ないのかな
とも思うのです。
 
お金と性がタブーとされてきた背景に
思いを馳せます。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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