純度100%の暗闇で何を感じるか(続)
おはようございます!
Dialogue in the dark
での暗闇体験の続きです。
視覚を除く4感と第6感が研ぎ澄まされ、
最後は安心して眠くなったと書きました。
運営会社も「整う」
という表現を使っています。
*
ただ、よく考えると、
安全に過ごせるようにしつらえているから、
安心して眠くなるのです。
例えば、
足元は足先や杖で
確かめられますから安心ですが、
頭が何かに当たらないかと心配しました。
しかし、アテンダントの方が
頭には何も当たらないので安心して下さい
と説明していました。
音も静かで、
皆の話声や動作の音と水の音
しかありません。
眠くなるわけです。
*
しかし、一歩建物の外に出れば、
頭のところであろうが、
足元であろうが関係なく障害物はあります。
音も主種雑多のものが溢れています。
大切な音がかき消されるのは
日常茶飯事です。
視覚障碍者には、危険極まりありません。
それを、暗闇で安心できますと
私は感想を述べましたが、
視覚に障碍のあるアテンダントの方は、
それをどう聞いたでしょうか。
現実はそのようなものではありません
と思ったかもしれません。
あるいは、そのような感想には
慣れてしまっていたかもしれません。
*
視覚がない世界を
体験してもらおうとするならば、
そうした困難さを表現するのが
順当な気がします。
しかし、この施設では、
その視覚がない世界の豊かさも
併せて表現しています。
そのセンスの良さが、
20年も続けて来られた秘訣
ではないかと想像します。
感心しきりの
Dialogue in the dark
です。
今日もよろしくお願いします。
安島