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心を練る

おはようございます!
 
自分が採用した人が辞める時に
どうふるまうか?
 
私はこの点において、
とても人様に胸を張れません。
 
40年近く社会人をしているので
今一緒に働いている人よりも
別れていった人のほうが多い状況です。
 
一人ひとりそのたびに、
辞めるのではない、
まだまだ一緒にやれることがあると
全身全霊で慰留してきました。
 
自分を否定されたような気分になり、
若い時にはトイレで涙を流したものです。
 
「来るもの拒まず、去る者追わず」
という言い方がありますが、
とてもそうした気分にはなれませんでした。
 
正直に言うと、
せっかく育ててきたのになんだよ、
という気持ちも
その中には混じっていました。
 
しかし、よく考えれば当たり前で、
その人を一生、
一つの組織に縛り付けておくことは
できないのであり、
すべきではありません。
 
その人の人生を考えれば、
いろいろな選択肢があるわけで、
むやみやたらと慰留することは
私のエゴにすぎません。
 
かといって、
平然と「あっ、辞めるのね」と
さらっとした思いしか浮かばないとしたら
それは、私にとっては採用したとは
到底呼べるものではありません。
 
この加減が難しい。
強い思いで採用するけれども、
しなやかでありたい。
 
格闘技でいえば、
無駄な力が抜けた、
強烈なフィニッシュ・ブロー
といった感じでしょうか。
 
「心を練る」ことが大切だと感じます。
 
採用に限らず、
自分がこだわる価値観
というものにも言えます。
 
こだわりがなければ
高みには登れないけれども、
固執するとその価値観に
足元をすくわれる。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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