私だけモノクロの世界。
思っていた以上に、私の中のストレスは大きくなっていた。
それなのに一緒にいる旦那の呑気なこと。
私の頭の中の不安はパンパンに膨れ上がって、もう我慢の限界なのに。
私の怒りが爆発したのは、旦那側の親戚を集めて宴会をする前の日の夜のこと。
義両親の還暦のお祝いへ行く前日だった。
実家まではどうやって帰るのか、新幹線なのか飛行機なのか。
駅か空港かは分からないが、そこからの移動はバスなのか、タクシーなのか。便はちゃんとあるのか。予約はいらないのか。
お土産は?お祝いは?分からないことだらけで、不安いっぱいだった。
目前に迫っても動かない旦那に、とりあえず安い飛行機の便を探して、クレジットカードの番号だけ入力させた。
お祝いはどうするのかと聞いても、お土産はいらないのかと聞いても、両親のことをあまりよく思っていない旦那は「俺には関係ない」ムードを全面に押し出して不機嫌な様子。
「いやいやいや、実の息子が関係ないなら、こっちはいったいどうしたら良いんじゃ。それなら最初から断ってよ。」
私だって、何度も何度も同じことを聞きたいわけじゃないし、旦那の家族のイベントにしゃしゃり出ていきたいわけでもない。
ただ、持ち続ければ持ち続けた分、日が迫れば迫った分、だんだんと大きくなっていく不安を少しでも早く手放したいだけなの。
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そうして迎えた当日の宴会場にいる私は、完全なる借りてきた猫状態だった。
気分は常連客ばかりが座るカウンターに、ぽつんと座ってしまった初回客。だけど不思議なことに、周りは全員知り合いばかり。
内輪ネタで盛り上がる会話をシャットアウトして、お酒と食事に集中するわけにはいかないし、とっととお会計を済ませて逃げ帰るわけにもいかない。
味なんてよく分からない食事を口に運びながら、どんどん注ぎ足されて減ることのないお酒を流し込みながら、なんとか会話についていこうと、流れを止めない程度に口を挟み、共に楽しんでいるフリをする。固くなってしまった口角と頬を必死で吊り上げる。
昨日まで、あんなに嫌がっていた旦那までもが楽しそうにしているのが目に入る。しっかり息子としての仕事を果たしているようにも見えた。
だんだんと、自分だけが白黒の世界にいるように感じてくる。
フルカラーの人間たちは眩しすぎて恐ろしい。
みにくい私に気を遣ってくれているような、こちらに向けられた笑顔に、居心地の悪さが増していく。
そんな思いばかりが頭の中をぐるぐる回って、どんどん憂鬱な気持ちになっていく。行きつく先はいつでも、「私ってどうしようもない女」。
こんなに自意識過剰になってしまうのは、寝不足のせい?生理だから?低気圧のせい?薬を飲み続ければ治るの?それとも一生このまま?
病院の先生に聞いてみたら、「旦那さんの親戚に会うときは、みんなストレスを感じるものだよ。」だって。
誰でも感じるストレス相手に、考え込んで、めそめそ泣いてる私って情けないや。
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最近はどんな内容の小説を開いても、全く頭に入ってこなくなりました。
道を歩いている途中に、「あ、これnoteに書こう。」って、頭の中に文章が浮かんでくることもなくなってしまいました。
疲れてるのかな。
少しゆっくりします。noteも週休二日くらいで、書きたいときに、じっくり書いていけたら良いな。
ここまで読んでくださって、 ありがとうございます。 mai〓